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データプライバシーデーに振り返る、Metaのプライバシー保護への取り組み

2021年は顔認識システム廃止の発表やWhatsAppにおける非表示機能の提供など、Metaのプライバシーへの取り組みにおいて大きな1年となりました。プライバシーの重要性について認識を高めることを目的とした1月28日の「データプライバシーデー」に合わせ、Messengerの暗号化アップデート*1を展開し、プライバシー研究*1への新たな投資を行います。さらに、昨年1年間のMetaのプライバシーへの取り組みの進捗状況と、プライバシー保護に関するテクノロジーとプラクティスの改良のために行った投資を紹介します。この土台を基に取り組みを進め、よりよいプライバシー保護の枠組みを提唱していきます。

  • 「プライバシーに関する取り組みの進捗」を公開:2021年4月、Metaは利用者のプライバシーを保護し、利用者自身がプライバシーを管理できるよう行っている取り組みの詳細を公開しました。初めて公開した「プライバシーに関する取り組みの進捗」ではMetaのオペレーション全体にプライバシー保護を組み込むための取り組みやその成果、プライバシー保護のために大規模な投資を進めている技術的ソリューションなどを紹介しています。この取り組みは継続中であり、今後も進捗状況を随時お伝えしていきます。

  • プライバシー強化技術(Privacy-Enhancing Technologies: PETs)についての展望:Metaは、プライバシー強化技術*1が次世代のデジタル広告を促進するものと考えており、学術機関や国際機関、開発者とともに、プライバシーを支える技術的基盤を構築するための数年にわたる取り組みに投資しています。2021年8月には、プライバシー強化技術がどのように機能するかや、この分野への投資について紹介しました。プライバシー強化技術については「プライバシーに関する取り組みの進捗」内の「04.プライバシー保護の技術的基盤への投資」で詳しい情報を公開しています。

  • WhatsApp上に新たなプライバシー機能を提供:WhatsAppではエンド・ツー・エンドで暗号化された送受信メッセージはデバイス上に保存されるようになっていますが、利用者より、デバイスを紛失した際に備えてメッセージをバックアップする方法を望む声が多く寄せられていました。2021年10月、メッセージのバックアップをエンド・ツー・エンド暗号化によって保護できるセキュリティ階層を追加しました。エンド・ツー・エンド暗号化*1バックアップは利用者自身にしかアクセスできず、WhatsAppやバックアップサービスの事業者はバックアップされたメッセージを読んだり、ロック解除のパスコードにアクセスすることはできません。また、2021年12月には、全ての新規チャットで消えるメッセージの機能*1をデフォルトでオンにできるオプションを導入しました。オプションをオンにすると、それ以降の1対1チャットは指定された期間(24時間、7日間、90日間のいずれか)で消えるようになります。利用者が作成したグループチャットでもこのオプションを有効にすることができます。WhatsAppの消えるメッセージの機能のほか、Metaが提供する製品や機能のプライバシー強化については、「プライバシーに関する取り組みの進捗」内の「03.プライバシーに配慮した製品開発」でも紹介しています。

  • 顔認識技術の仕様を制限する取り組みについて:Metaは顔認識機能の利用を制限する全社的な取り組みの一環として、2021年11月にFacebook上の顔認識システムの廃止*1を発表しました。顔認識機能は、利用者の本人確認や、詐欺やなりすまし行為の防止において、強力な機能であることに変わりはないと考えています。Metaは、外部の専門家と協力し、顔認識機能が役立つ具体的な事例とこのテクノロジーの利用に関する懸念とを比較しながら、検討を続けてまいります。

  • プライバシーに関する重要な対話を実施:Metaは公共政策担当CPO(最高プライバシー責任者)のエリン・エガンによる動画シリーズ*1を2020年12月にスタートしました。2021年にもエリンは世界中の主要なプライバシーの専門家たちとプライバシー政策に関して緊急を要するトピックについて深く掘り下げた議論を行いました。6本の動画では、プライバシー法の今後*1からバーチャルコミュニティにおける利用者のプライバシー保護の構築方法*1まで、さまざまな問題を探求しました。これらの対話は非常に重要であり、Metaは今後も引き続きプライバシーに関するステークホルダーと議論を続けていきます。

  • Messangerの暗号化に関するアップデート:Metaは2021年にMessengerのグループチャットや音声通話、ビデオ通話のエンド・ツー・エンドの暗号化をできる機能*1のテストを開始したことを発表しましたが、この度、これらの機能を展開することになります。また、エンド・ツー・エンド暗号化されたチャットでメッセージが消える機能の設定を更新し、消えるメッセージのスクリーンショットを誰かが撮ったことを検知すると、消えるメッセージモードと同じように新しく通知をする機能を導入しています。

これらの進捗は、Metaがプライバシー保護においてこの1年間で推し進めた取り組みのほんの一部でしかありません。Instagramでの若年層の安全性の向上から、プライバシーに関する研究*1への投資、責任あるメタバースの構築の概説など、この1年間はMetaのプライバシー保護と、Metaのアプリやテクノロジーを利用する人々にとって重要な年となりました。

Metaはプライバシー保護基盤の構築に尽力してまいります。業界全体で協力したプライバシー強化の取り組みの推進から、越境データ流通の安定性確保まで、常に取り組むべき領域があります。プライバシー保護はMetaの全ての業務において不可欠な分野であり、日々継続的に向上し、注力して取り組みを進めてまいります。

*1 英文のみで公開しています。


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