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Instagram、10代利用者向けのティーンアカウントを日本でも導入開始

Metaは1月21日(日本時間)、保護者の見守りのもとで10代の利用者向けに新しい体験を提供する「ティーンアカウント」を今週から日本国内でも導入開始することを発表しました。対象となるのは13歳から17歳の国内利用者(以下、10代の利用者)で、順次自動的にティーンアカウントに移行します。本機能は昨年9月に米国、イギリス、オーストラリア、カナダで提供を開始、昨年末までにEU域内にも拡大したもので、今年はMetaが提供する他のプラットフォームでも導入する予定です。

子どものインターネットやソーシャルメディア利用に見識が深い兵庫県立大学 環境人間学部 教授の竹内和雄氏は、ティーンアカウントについて以下のように述べています。

「ネットが生活必需品になった今、子どもたちがSNSを安全に利用できる環境を確保することは、交通安全と同じくらい重要な課題です。Metaが、日本の若者が最もよく使うInstagramでティーンアカウントを導入することは、子どもたちの安全な環境づくりの大きな一歩です。安全性向上のために必要な機能を備えると同時に、保護者の見守りのもとで有意義に利活用ができるよう工夫されており、実効性ある取り組みと評価しています。ただ、どの仕組みも完璧なものではなく、子どもと保護者との対話は欠かすことができません。まだ重要な試行錯誤が始まったばかりです。うまく日本の子どもたちに活用させることができるかは、私たち日本の大人にかかっています」

 ティーンアカウントの詳細については、以下をご覧ください。

10代利用者のInstagram体験を再構築

10代の子どもたちのソーシャルメディア利用について保護者が望むのは、彼らが危険もしくは不適切な体験をするのではないかと心配する必要なく、友達との交流や、興味があることを発見するためにSNSを使えることです。Metaでは、このような保護者の考えを踏まえ、ティーンアカウントを通じて10代利用者のアプリ体験を再構築することにしました。この新しい体験は、保護者へのサポートを強化し、適切な保護機能によって子どもたちが安全だという安心感を得られるようにデザインされたものです。

保護者の懸念に応える機能を組み込む

ティーンアカウントは保護者と10代利用者のことを考えて開発されました。新たに提供する保護機能は、子どもたちがオンライン上で誰と会話しているのか、どんなコンテンツを見ているのか、アプリを利用する時間は有意義なものか、といった保護者が抱える最も大きな悩みに応えるものです。これらの機能は自動的に適用され、16歳未満の子どもが設定を緩和することができるかどうかは保護者が決定します。

10代利用者の設定変更を承認する方法

16歳未満の利用者が、保護の度合いが低くなるよう設定を変えるためには保護者の承認が必要です。承認を得るためにはInstagramのペアレンタルコントロールを設定しなくてはいけません。16歳以上の子どもであってもより厳しい設定にしたいと保護者が望む場合は、ペアレンタルコントロールをオンにするだけで利用可能で、子どもの年齢に関係なく、設定を変更する際には保護者の承認が必要になります。

ペアレンタルコントロールが設定されると、保護者は子どもからの設定変更リクエストを承認・拒否したり、子ども自身が設定を管理できるように許可したりすることができます。また、近日中に保護者が子どものアカウントの設定を直接変更できるようになる予定です。ティーンアカウントの管理について、詳しくはこちらをご覧ください。

子どものアカウントの管理により関わる方法

ティーンアカウントは新たな保護機能を自動的に適用するものですが、子どもの体験により深く関わりたいと考える保護者に向けて、新たなペアレンタルコントロールの機能を導入します。今回のアップデートに含まれるツールは下記です。

ティーンアカウントの導入にあたって

10代の利用者が年齢を偽る可能性があることから、成人(18歳以上)の生年月日で新しいアカウントを作成しようとした場合など、より多くの場面で年齢を認証するよう求める取り組みを進めています。

10代利用者にとって適切なコンテンツを表示するために

多くの保護者は、子どもたちがオンライン上で成人向けや不適切なコンテンツを目にするかもしれないと心配しています。Metaが、10代の利用者がアプリ上でどのようなコンテンツを見るのかについて厳格なルールを設けているのはそのためです。ルールに違反するコンテンツは削除し、不適切な可能性のあるコンテンツ(例えば性的な内容を示唆したり、自殺・自傷行為に関するもの)はおすすめに表示することを避けています。Instagramにティーンアカウントを導入することで、10代利用者には不適切なコンテンツをコントロールする機能のうち最も厳しい設定が適用されるため、彼らがそのようなコンテンツを目にする可能性がより低くなります。また、多くの場合、彼らがフォローしている利用者がシェアしたとしても、不適切なコンテンツであれば完全に非表示にしています。

導入のタイミングについて

本日以降、新たにInstagramに登録する10代の利用者(13歳から17歳)にはティーンアカウントが適用されます。該当する年齢で既にInstagramを使っている利用者には変更について通知し、ティーンアカウントに移行することを知らせます。

これらのアップデートは、数百万人を超える10代利用者のInstagramにおける体験を大きく変えるものです。正しく機能するよう取り組みを進めるとともに、今後も利用者の安心安全のために注力していきます。