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Meta、次世代XRクリエイター向け教育プログラム「Immersive Learning Academy」を日本で開始

Metaは9月9日(日本時間)、次世代XRクリエイター向け教育プログラム「Immersive Learning Academy」を日本でローンチすることを発表しました。本プログラムは、初心者からプロまであらゆるレベルのAR(拡張現実)およびVR(仮想現実)の次世代クリエイターが最先端のスキルを身につけるための機会を提供するものであり、日本では学校法人 角川ドワンゴ学園との連携のもと、ARやVRに関する教育プログラムを展開する予定です。

日本におけるXR技術やメタバースに関連するコミュニティは成長を続けており、これらのトピックに関連するFacebookグループの35%は、過去1年の間に作成されています。このコミュニティをさらに発展させ、次世代のクリエイターがAR・VR体験を制作・公開するために必要なスキルを習得できるよう、あらゆるレベルのクリエイターに対し、MetaのSpark ARを用いてAR体験を構築する方法を学ぶ機会を提供します。 さらに日本では、パートナーである学校法人 角川ドワンゴ学園と連携し、Spark ARやVRに関するイベントやワークショップを実施します。

Spark ARオンラインカリキュラム
Metaが提供する無料のオンライン学習プログラム「Meta Blueprint」サイト内にてSpark ARオンラインカリキュラムを提供します。日本のクリエイターと連携し、基本的なARエフェクトの作り方を学べる1.5時間のクイックスタートコースや、より高度な内容を学べるAR基礎・ARプロのオンラインカリキュラムの日本語版が順次公開される予定です。

Spark ARやVRに関するオンラインワークショップやイベント
日本のパートナーである学校法人 角川ドワンゴ学園と連携し、今後1年間でN高等学校・S高等学校の高校生を含む1200名以上の学生を対象に、ARやVRに関するオンラインワークショップやイベントを展開する予定です。具体的には、クリエイターや専門家を招き、AR・VRを活用したクリエイティブスキルや将来のキャリアを考えるオンラインイベントの実施や、Spark ARオンラインカリキュラムを活用した、学生向けAR・VRコンテンツ制作ワークショップやアイデアソンの実施を予定しています。

本プログラムの提供開始に伴い、先駆けて実施されたパイロットワークショップ(「メタバースの学校プロジェクト〜SF作家・バーチャル建築家と未来の学校をつくる〜」)に参加した学校法人 角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校の生徒の代表者による作品発表会が本日実施されました。

作品発表会では「メタバースの学校」をコンセプトに生徒各々が考えた作品を発表、ワークショップを通して制作したVR空間をプロジェクターに投影しながら紹介しました。

須藤隼人(すどうはやと)さんは「学んだ知識が重なっていく学校」と題した作品を発表。制作活動については「今回の作品を作る際にチームで話し合った時、学んだことを視覚的に見返えすことを楽しめることや、振り返ることで学びとしても有意義であるという意見があがった」と説明し、話し合ったことを反映させた学校を制作したと話しました。次に登壇した内山遥(うちやまはるか)さんは、「内面を対話する学校」をテーマに制作を行ったことについて「現在の学校について考えたときに、自分を表現するような学校がなかったので、自分を表現する心象風景を制作し表現することを通じて、自己理解を深め、また交流を通じて新しい気づきをインプットできる学校を作った」と述べました。最後に、林健介(はやしけんすけ)さんが北海道からオンラインで登壇し「動けば動くほど学べる学校」をテーマにした作品を発表。現実では体験しづらいような世界として、VRならではのオープンワールド空間で、小人や虫の目線になったかのように自由に動き回れる空間を作ったと説明し、草原迷宮などを配置した広大な空間を紹介しました。

今回の「次世代XRクリエイター向け教育プログラム」提供開始に際し、Facebook Japan 代表取締役 味澤将宏は以下のように述べています。
「Metaは昨年、メタバースの構築というビジョンを発表しました。これは長期的なビジョンであり、メタバースの実現に向けた取り組みはまだ始まったばかりではありますが、ARやVRなどの最先端のテクノロジーを今から学び、実践してみることが重要だと考えています。メタバースの構築において最も重要な市場の一つである日本への投資の一環として、次世代のXRクリエイターの育成に取り組みます。本プログラムを通じて、幅広い次世代のクリエイターにXRテクノロジーについて学んでいただけることを楽しみにしています。

Meta アジア太平洋地域 公共政策統括 Simon Milner(サイモン・ミルナー)は以下のように述べています。
「日本は既に、メタバースにおける個人とコミュニティの経済的・社会的な可能性を切り拓くための先導的役割を担っています。日本の活発な開発者やクリエイターコミュニティは、長年にわたり世界をリードしており、今後もXR業界において、そしてメタバースを実現する上で重要な役割を担っていくでしょう。メタバースにおける可能性を最大限に活かすためには、人々が質の高いスキル構築のリソースにアクセスし、力強く活発なコミュニティの恩恵を受けられるような環境づくりが重要です。これこそがまさに、Immersive Learning Academyが達成しようとしていることであり、この度日本でローンチを迎えることを嬉しく思います。」

次世代XRクリエイター向け教育プログラム「Immersive Learning Academy」での連携について、学校法人 角川ドワンゴ学園 S高等学校 校長 吉村 総一郎 氏は以下のようにコメントしています。
「メタバースという新しいフィールドでXR技術を学ぶことで、新しい技術に挑戦することや、新しい問題に向き合うことの楽しさを知ってもらえると嬉しいです。N/S高ではMetaと連携して、今後さまざまなAR/VRイベントを開発していけたらと思っています。N/S高にはさまざまなクリエイティビティを持った生徒がいるので、新たなアイデアが生まれるきっかけや、自身の成長のきっかけになるのではと考えています。」

Metaは今後も次世代のクリエイター支援をはじめ、メタバースの実現に向けた取り組みを続けていきます。


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