Facebook社はこのたび、コミュニティ規定施行レポートの第9版を公開し、今回のレポートでは、さらに以下の情報を公開します。
- 追加された透明性センター(英語のみ)で、Facebook社の保全と透明性への取り組みの単一の指標を提供
- 年2回発行されるFacebook社の透明性レポート(英語のみ) による、政府からの利用者データ要請、地方法に基づくコンテンツの制限、知的財産の削除(英語のみ)、インターネットの障害に関する政府からの要求に関する数値の共有
- データのスクレイピングに関する新しい数値(英語のみ)
- 監督委員会(英語のみ)からの提言に関する最新情報
Facebook社はこのたび、コミュニティ規定施行レポートの第9版(日本語版 Facebook, Instagram, 指標について)を公開します。今回のレポートでは、2021年第1四半期(1月から3月まで)におけるポリシーの施行状況に関連する指標を提供しており、Facebookが掲げる12のポリシーと、Instagramが掲げる10のポリシーに関する指標に則っています。
この度、透明性センターを公開し、Facebook社の保全と透明性への取り組みについて1つの場所からアクセスできるようになりました。透明性センターでは以下の情報を確認できます。
- Facebook社のポリシー(英語のみ)の策定・更新について
- 人員とテクノロジーの併用によるコンテンツポリシーの施行(英語のみ)に関する取り組み
- 選挙の保護への取り組みと誤情報対策(英語のみ)の詳細
- Facebook社の取り組みに関する透明性レポート(英語のみ)
今後も、Facebook社の保全への取り組みの強化に合わせてさらなる情報を追加し、透明性センターを構築することで、情報の保全への取り組みを強化していきます。
昨年、Facebook社は第三者機関による監査(英語のみ)を受け、指標が正しく測定され、報告されているかを検証していくことを発表しました。この評価を実施するためにEYと連携し、今後の協力に期待しています。
コミュニティ規定施行レポートに関するハイライト
表示頻度は、Facebook社が提供するプラットフォーム上で有害なコンテンツが表示されている頻度を把握する上で最も有用な指標の1つです。そこで、今回のレポートでは、Instagramにおける表示頻度の指標を拡大し、成人のヌードや暴力的なコンテンツの表示頻度も含めています。
2021年第1四半期(1月~3月)では、FacebookとInstagramの両方で、成人のヌードの表示頻度は0.03~0.04%でした。暴力的なコンテンツの表示頻度は、Instagramでは0.01~0.02%、Facebookでは0.03~0.04%であり、2020年第4四半期の0.05%から低下しています。Facebook社は、より多くのデータを公開し、FacebookとInstagramの両方で公開している指標の統一に努めています。こうした取り組みの一環として、今回初めてこれらの表示頻度の数値を公開しました。今後も四半期ごとにデータを公開し、進捗状況を確認してまいります。
ヘイトスピーチに関する取り組み
Facebookにおけるヘイトスピーチの表示頻度は低下し続けています。第1四半期は0.05~0.06%、つまりコンテンツの閲覧1万件ごとのヘイトスピーチの閲覧数は5~6件でした。
Facebook社では、コンテンツの誤削除を最小限に抑えながら、プラットフォーム上でのヘイトスピーチの表示頻度を可能な限り抑制することで、ポリシー施行の有効性を評価しています。Facebook上の表示頻度の改善は、ニュースフィードにおける問題のあるコンテンツを減らすために行った変更(英語のみ)によるものです。
AI(英語のみ)の進歩により、Facebook上からより多くのヘイトスピーチ(英語のみ)を削除し、利用者から報告を受ける前に検知ことができるようになりました。2017年の第4四半期に初めてヘイトスピーチに関する指標の公開した際の事前対応率は23.6%でした。これは、私たちが削除したヘイトスピーチのうち、23.6%は利用者から報告を受ける前に発見されており、残りの大部分は、利用者から報告を受けた後に削除されていることを示しています。現在では、削除されたヘイトスピーチに関するコンテンツのうち、その約97%は利用者から報告を受ける前に検知しています。
Facebook社は提供するいずれのプラットフォーム上においてもヘイトスピーチは許容しません。今後も不正使用に対するポリシー、テクノロジー、施行プロセスの改善に努めています。
最近の動向
新しい指標や継続的な表示頻度の改善に加え、多くの問題となる分野において、対策を講じたコンテンツには着実な結果がみられました。
第1四半期おけるFacebook上で措置を講じたコンテンツの数は以下の通りです。
- 880万件のいじめといやがらせに関するコンテンツ(事前検知技術の向上により、2020年第4四半期に措置を講じたコンテンツ数630万件から増加)
- 980万件の組織化されたヘイト行為に関するコンテンツ(2020年第4四半期に措置を講じたコンテンツ数640万件から増加)
- 2,520万件のヘイトスピーチに関するコンテンツ(2020年第4四半期に措置を講じたコンテンツ数は2,690万件)
第1四半期におけるInstagram上で措置を講じたコンテンツの数は以下の通りです。
- 550万件のいじめと嫌がらせに関するコンテンツ(事前検知技術の向上により、2020年第4四半期に措置を講じたコンテンツ数500万件から増加)
- 32万4,500件の組織化されたヘイト行為に関するコンテンツ(2020年第4四半期に措置を講じたコンテンツ数30.8万件から増加)
- 630万件のヘイトスピーチに関するコンテンツ(2020年第4四半期に措置を講じたコンテンツ数は660万件)
新型コロナウイルス感染症に関する誤情報と有害なコンテンツへの対策
新型コロナウイルス感染症が公衆衛生上の大きな問題であり続けている状況下で、Facebook社は利用者がワクチンをはじめとした信頼性の高い情報を得られるよう支援に取り組んでいます。パンデミックの発生から2021年4月までに、新型コロナウイルス感染症に関連する誤情報および危害をもたらす可能性があるとしてポリシーに違反していると判断し、FacebookとInstagramにおいて全世界で1,800万件以上のコンテンツを削除しました。また、ワクチン接種を奨励し、さらに、ワクチンに関する虚偽の内容を含むコンテンツに対するため、今後も対策(英語のみ)を講じていきます。