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コミュニティ規定施行レポート 第7版を公開

Facebook社はこのたび、コミュニティ規定施行レポートの第7版(日本語版 Facebook, Instagramを公開します。今回のレポートでは、2020年第3四半期(7月から9月まで)におけるポリシーの施行状況に関連する指標を提供しており、Facebookが掲げる12のポリシーと、Instagramが掲げる10のポリシーに関する指標に則っています。

新たに追加された項目:ヘイトスピーチの表示頻度(プレヴァレンス)

今回初めて、グローバルにおけるFacebook上のヘイトスピーチの表示頻度を追加しました。2020年第3四半期のヘイトスピーチの表示頻度は0.10%~0.11%、件数で言えばコンテンツの閲覧数1万回当たりに含まれるヘイトスピーチの数は1011件でした。また、継続的なAIへの投資により、利用者からの報告を受ける前に、より多くのヘイトスピーチを積極的に発見し、削除できるようになりました。今回公開する第3四半期におけるヘイトスピーチコンテンツの検知率や、対処したコンテンツ数といった規定施行指標は、違反コンテンツを特定し削除する技術が向上していることを示しています。一方で、表示頻度は、利用者がプラットフォーム上で目にする違反コンテンツの割合を推測したものになります。ヘイトスピーチに関するFacebook社の取り組みについてはこちら(英語のみ)をご覧ください。

コミュニティ規定施行レポートハイライト

​新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響によりコンテンツレビューを行う人員が限られている状況下でも、いくつかの指標はパンデミック以前の水準に戻っています。​AI の改善と検知技術をより多くの言語に対応できるよう拡張したことにより、ほとんどのポリシーにおいての違反コンテンツの事前対応率は、第2四半期よりも向上しています。​限られた人員の中でも、自殺や自傷行為、児童のヌードなどを含む、最もセンシティブなコンテンツの審査を優先的に行っています。

第3四半期におけるFacebook上で措置を講じたコンテンツの数は以下の通りです。

第3四半期におけるInstagram上で措置を講じたコンテンツの数は以下の通りです。

Instagramでのヘイトスピーチの事前検知率の向上は、英語、アラビア語、スペイン語の自動検知技術の改善と自動化技術の拡大によるものです。​今後も新型コロナウイルス感染症の影響による労働力への課題に適応する中で、これらの数値の変動が予想されます

新たなポリシーの追加

この度、コミュニティ規定のウェブサイトを更新しました。追加されたポリシーには、審査に背景情報が必要になったり、必ずしもこれらのポリシーを適用できない場合があるものも含まれます。追加されたポリシーを施行するためには、特定の問題に関するより多くの情報を収集する専門チームが必要になることがあります。例えば、亡くなった人のアカウントを削除する前に家族に追加情報を求めたり、地域の専門知識を持つ信頼できるパートナーや公共の情報源からの追加情報を使用して、これらの複雑なポリシーの施行に役立てる場合もあります。

今回追加されたポリシーには、以前より公開している項目も含まれます。例えば、差し迫った暴力行為を煽ったり、人身に実際の危害を及ぼすおそれがある誤情報や、検証不可能な噂の投稿を禁止するポリシーや、報道機関が投稿した画像で、飢饉、虐殺、戦争犯罪、または非人道的犯罪行為が生じている状況において児童の裸の姿を描写した投稿など、見た人が不快に感じるおそれがあるコンテンツに警告ラベルが表示されるポリシーなどが含まれます。これらは新たに作成されたポリシーではありませんが、より詳細な情報を共有することで、Facebook社によるポリシーの施行をより透明性の高いものにしています。今後とも、今回ポリシーを拡大したことに伴って行ったのと同様に、コンテクストを追加した新しいポリシーが作成されるのに応じて、コミュニティ規定を毎月更新していきます。 

Facebook社はプラットフォーム上の有害なコンテンツを削除し、ファミリーアプリの利用者の安全を守るために、テクノロジーやコミュニティ規定の施行に関する取り組みを継続的に改善していきます。

コミュニティ規定施行レポートは、年2回のFacebook透明性レポート(英語のみ)と併せて公開発行され、透明性レポートでは政府によるユーザーデータ要請、地方法に基づくコンテンツの制限、知的財産の削除、インターネットの遮断混乱に関する政府の要求に関する数値を共有しています。