
概要:
- Metaは、Metaが提供するプラットフォーム上での詐欺対策の一環として、著名人を悪用する詐欺広告手法を用いたブラジルおよび中国の広告主、ならびにサブスクリプション詐欺やクローキングを行ったベトナムの広告主に対し、複数の訴訟を提起しました。
- さらに、Metaの執行システムを回避できると宣伝していたマーケティングコンサルタント8名に対し、業務停止要求を送付しました。
- Metaは、広告審査プロセスを回避し、ポリシーに違反するコンテンツを利用者に表示させる「クロ―キング」と呼ばれる手法を検出するための新たなAI技術への投資を継続しています。
Metaは、プラットフォーム内外を問わず、詐欺行為の特定および排除に積極的に取り組んでいます。最近では、英国およびナイジェリアの法執行機関と緊密に連携し、詐欺拠点の摘発を支援した結果、7名の逮捕に至りました。また、2月26日(米国時間)、著名人やブランドになりすまして利用者を欺いた4つの詐欺広告主に対し、法的措置として訴訟を提起しました。
これらの詐欺行為者に対しては、技術的な執行措置を講じています。具体的には、決済手段の停止、Metaプラットフォーム上の関連アカウントの無効化、詐欺に利用されたウェブサイトのドメイン名のブロックに加え、業界パートナーとも情報を共有し、同様の対策が講じられるよう連携しています。
2月26日(米国時間)の訴訟提起および継続的な詐欺対策の取り組みは、Metaのプラットフォームを悪用し、他者を欺こうとする者には断固として責任を追及するという明確なメッセージを示すものです。
ブラジルと中国における著名人のなりすまし詐欺への対策
詐欺行為者は、著名人やコンテンツクリエイターなどの著名人の画像を不正に利用し、詐欺サイトへ誘導する広告へと利用者を巧妙に誘引する手口を用いることがあります。こうしたサイトでは、個人情報の入力や送金を求められるケースが多く見られます。
当然ながら、多くの正規の広告にも著名人が起用されています。しかし、詐欺広告はあたかも正当な広告であるかのように巧妙に作られているため、必ずしも容易に見分けられるとは限りません。いわゆるなりすまし詐欺と呼ばれるこの手口は、利用者の信頼を損なうものであり、Metaのポリシーに違反しています。
Metaは、著名人を悪用した詐欺への対策として、これらの手口で繰り返し不正利用される著名人の画像を保護する仕組みを開発しました。本プログラムでは現在、世界で50万人以上の著名人および公的人物の画像を保護対象としています。
Metaは2月26日(米国時間)、著名人を悪用した詐欺手法を用いた以下の不正広告主に対し、訴訟を提起しました。
- ブラジル拠点の Vitor Lourenço de Souza および Milena Luciani Sanchez は、著名人の画像や音声を改変して不正に利用し、不正な医療関連製品を宣伝していました。
- ブラジルに拠点を置くB&B Suplementos e Cosméticos Ltda.(Brites Corp)、Brites Academia de Treinamento Ltda.、Daniel de Brites Macieira Cordeiro、および José Victor de Brites Chaves de Araújo は、著名な医師のディープフェイクを用いて詐欺的な事業活動に関与していました。同グループは、規制当局の承認を受けていない医療関連製品を宣伝するとともに、同様の手法を教える講座も販売していました。
- 中国に拠点を置く Shenzhen Yunzheng Technology Co., Ltd は、米国や日本を含む複数の国を対象に、著名人を悪用した詐欺広告を配信し、詐欺的な「投資グループ」への参加を勧誘する大規模な詐欺スキームの一環として行なっていました。
Metaは、こうした著名人へのなりすまし詐欺への対策を継続するとともに、個人アカウントおよび正規の事業者を不正行為から保護するための製品機能の強化を進めています。
サブスクリプション詐欺およびクローキングへの対応
クローキングは、広告にリンクされたウェブサイトの実態を隠し、一見正当な広告に紐づいているかのように表示する一方で、実際の利用者には異なる内容を表示させる、広告審査システムを欺く悪質な手法です。Metaでは、このクローキングの検出手法の高度化を進めています。
Metaは、こうした広告を検知した場合にはブロックおよび削除を行うとともに、業界パートナーとも情報を共有し、各社のプラットフォーム上での対応を促しています。
最新のツールではAIを活用し、クローキングの分析能力を強化するとともに、有害なウェブサイトへリダイレクトする広告の検知精度を向上させています。これにより、不正広告の却下をより迅速に行えるほか、利用者から悪質広告の疑いに関する報告があった場合にも、速やかな対応が可能となっています。
Metaは2月26日(米国時間)、クローキングを用いてMetaの広告審査プロセスを回避したとして、ベトナム拠点のLý Văn Lâm社に対し訴訟を提起しました。当該広告主は、Longchamp などの著名ブランドの商品を大幅割引で提供すると称する詐欺広告を配信し、アンケート回答を条件に利用者を誘導していました。広告に接触した利用者は、最終的に商品を受け取ることがないにもかかわらず、クレジットカード情報の入力を求められるウェブサイトへ誘導されました。さらに、利用者の同意のないクレジットカードの継続的な請求が発生する「サブスクリプション詐欺」の被害も確認されています。
Metaは、Longchamp と緊密に連携し、Metaプラットフォーム上で確認された本件詐欺の調査および停止対応を行いました。
「Longchampは、オフライン・オンラインを問わず、模倣品や当社ブランドを悪用した不正行為などの違法活動に対し、一切容認しない方針を掲げ、相応のリソースを投じて対策に取り組んでいます。こうした取り組みを効果的に進めるためには、仲介事業者を含むすべての関係者による積極的な連携が不可欠です。Metaが行動を起こし、そのような協力体制を示していることを歓迎します。」
― Longchamp
不正行為への対策
Metaは最近、不正なサービスを提供していた元Metaビジネスパートナー8社に対し、業務停止要求および是正を求める通知書を送付しました。これには、不正な「利用停止解除」やアカウント復旧サービスの提供、ならびに当該事業者の顧客がMetaの執行システムを回避できるよう、信頼性の高いアカウントへのアクセスを貸与する行為などが含まれます。当該事業者が是正に応じない場合、Metaは訴訟を含む追加の法的措置を検討します。
今後、このような不正行為への対策を強化し、Metaのプラットフォームの健全性を維持するため、ビジネスパートナー制度全体の見直しを進めるとともに、パートナー承認に関する審査プロセスのさらなる強化に取り組んでいます。
不正対策における継続的アプローチ
Metaは、検知および執行手法の高度化を継続するとともに、多層的な詐欺対策アプローチを構築しています。これには、Metaアプリ上で利用者を保護するための自動化された技術的防御の強化、犯罪的な詐欺ネットワークの分断、ならびに業界横断的な連携の強化が含まれます。
一般的に見られるオンライン上の詐欺の手口を見分けるための情報や実践的なアドバイスについては、Metaの「詐欺防止ハブ」をご参照ください。