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Meta Connect 2025:AIグラスの進化、メタバースなどの最新情報

9月17日(米国時間)に行われたMeta Connect 基調講演において、Meta創業者兼CEOのマーク・ザッカーバーグは、AIグラス、メタバースなどの最新情報や開発状況について共有しました。まずは、話題のAIグラスです

Metaパーソナルスーパーインテリジェンスをすべての人々に提供することを目指してますアイウェアはそれを実現するための理想的なフォームファクターで、AIが一日を通して利用者と同じものを見て、同じ音を聞き、利用者と話すことを可能にします。AIグラスは物事に完全に集中したまま、記憶力を向上させ、感覚を高め、他者とシームレスコミュニケーションを可能にします

Metaは以下の3つのコアバリューを念頭にAIグラスを設計しています。

  1. まずアイウェアとして最高に優れていること。軽くて、掛け心地が良く、見た目が素晴らしくあるべきです。
  2. テクノロジーが主張しすぎないこと。必要なパワフルなツールを提供し、そうでないは存在を忘れるくらい自然なものにしたいと考えています。
  3. スーパーインテリジェンスに本気で取り組むこと。MetaのAIグラスは、時とともにより良くなるように設計されています。AIが進化すればするほど、グラス自体進化します。

今回は3つの主要なAIグラスを発表します。

Ray-Ban Meta(第2世代)*:延長したバッテリー寿命、3K動画対応など

Ray-Ban Metaグラスの次世代モデルがローンチします。Ray-Ban Meta (第2世代)は、従来の2倍のバッテリー寿命で、最大8時間の使用が可能になります。また、従来の2倍以上の画素数のUltra HD 3Kの動画撮影が可能となり、よりシャープで滑らかな鮮明度を実現しています。

近日提供予定の会話に集中できる新機能は、騒がしい環境下での聞き取りに役立ちます。話題のレストランで食事をしている時や、電車で通勤している時、お気に入りのDJの最新セットを聴いている時など、会話フォーカス機能は、AIグラスのオープンイヤースピーカーを使って、話している相手の声を増幅します。そして本機能は、既存のRay-Ban MetaグラスやOakley Meta HSTNグラスにもソフトウェアアップデートを通じて搭載されます。

「ライブAI」も強化しています。バッテリーとエネルギー効率を最適化したことで、Meta AIは、ウェイクワードで起動するものから、常時使用可能なAIアシスタントへと変わります。一日中AIを使用できるようにすることは目下鋭意取り組み中の技術的な課題ですが、現状は、ライブAIは1〜2時間使用することができます。

利用者それぞれのスタイルにマッチする、期間限定のシーズンカラー3色と限定のWayfarer Matte Transparent のフレーム、そして2色のレンズカラー・オプションを展開します。

Ray-Ban Meta (第2世代)は、meta.comRay-Ban.comにて379米ドルで展開します(日本では未発売)。詳細はこちらからご覧ください。

Oakley Meta Vanguard*:次世代のパフォーマンスAIグラス

AIグラスが真にメインストリームのものになるためには、さまざまなアクティビティや美的感覚に合わせてデザインされた、どのような好みにもあうフレームが必要です。「Oakley Meta HSTN」の成功に続き、Metaは「Oakley Meta Vanguard」を発表しました。Oakley Meta Vanguardは、クラシックなOakleyのスタイルと、高い耐久性を兼ね備えた、激しいスポーツや過酷なアウトドア向けのパフォーマンスAIグラスです。

バッテリーは1回の充電で最大9時間の使用可能で、マラソンのトレーニングにも使えます。カメラは中央に配置され、視野角は122度と広くなっています。手ぶれ補正機能付きで3K動画を撮影でき、トレイルランニングでもゲレンデでも素晴らしい映像を記録できます。

ハイパーラプスとスローモーションという2つの新しい撮影モードが追加され、壮大な冒険を新たな方法で撮影できます。これらの撮影モードは、Ray-Ban Meta(第2世代)とOakley Meta HSTNでも利用可能です。

オープンイヤースピーカーは、Oakley Meta HSTNより6デシベル音が大きく、これまでで最もパワフルです。また、風切り音も低減され、最大時速約30マイルの風の中でもランニングやサイクリングに最適です。

またMetaは、利用者のパフォーマンスを次のレベルに引き上げるために、GarminとStravaをMeta AIアプリに統合します。この統合により、完全にハンズフリーで、リアルタイムの記録を得ることができ、Meta AIがワークアウトの結果を表示し、長期的な進捗状況を把握するのに役立ちます。

また、ワークアウトの記録やマイルストーンに基づきグラスが自動的に映像を撮影する新しいオートキャプチャ機能もGarmin社と共同で開発しました。設定した距離を走ったり、スピードが出たりすると、利用者が指示しなくても、AIグラスがハンズフリーで動画を撮影します。また、Meta AIアプリをGarminやStravaとペアリングすれば、動画にパフォーマンスデータを重ねて表示でき、より人に見せたくなるコンテンツに仕上げることもできます。

Oakley Meta VanguardはIP67の防水規格に準拠しており、汗に強く、水深1メートルまでの一時的な水没にも耐えます。また、交換可能なOakley® PRIZM™ Shield レンズを採用しており、見た目を自分好みにカスタマイズしたり、様々な照明環境に最適化したりできます。

本日より499米ドルで予約受付を開始し、米国時間10月21日より発売します(日本では未発売)。詳細はこちらからご覧ください。

Meta Ray-Ban Display*:未来への窓を、今ここに

Metaは、アイコニックなRay-Banのスタイルで、高解像度の単眼ディスプレイを備えた初のAIグラスを発表しました。新開発の「Meta Neural Band」が付属します。

ディスプレイは、テキストメッセージを読んだり、小さな動画を見たりするのに十分な大きさですが、視界を妨げないようにわずかにずらして配置されており、使用していない時は数秒後に消えるので、気が散ることはありません。視野角一度あたりのピクセル数は42PPDで、Metaのどの消費者向けVRヘッドセットよりも解像度が高いです。また、カスタム設計のライトエンジンとウェーブガイドにより、最大5,000ニットの明るさを実現し、屋内でも屋外でも、晴れた明るい日でも快適に使用できます。

全てのMeta Ray-Ban Display グラスには、真の科学的なブレークスルーとなる「Meta Neural Band」が付属しています。18時間のバッテリー寿命と防水性能を備えた快適なフォームファクターで、音声を使わず、わずかな手の動きだけでMeta Ray-Ban Displayグラスを操作できます。Metaは2021年以来、表面筋電図(sEMG)への研究投資について紹介してきました。昨年のMeta Connectでは、この技術がOrion製品のプロトタイプで機能することを世界に示し、このたび最新の研究結果の詳細をNatureで発表しました。Metaは、文字通り指先でAIグラスをシームレスかつ直感的に操作できる、腕に装着する形の新しい製品を発表できることを嬉しく思います。

Meta Ray-Ban Displayは、Meta Neural Bandが付属し799米ドルで米国時間9月30日より販売します(日本では未発売)。詳細はこちらからご覧ください。

AIグラスがもたらす善き影響

その場の物事にしっかり集中しながらも、ハンズフリーでその瞬間を記録したり、周囲の世界についてより多くの情報を得たり、友人や家族に電話をかけたりする時でも、MetaのAIグラスは、大切な人や物事との繋がりを保つ手助けをします。

アメリカ中の視覚障がい者や弱視者、視力を失った退役軍人の方々が、このAIグラスを使ってより自立した世界を体験しているそうです。彼らはMeta AIを使って周囲の状況を音声で説明する機能を活用し、部屋の中にあるものを見つけたり、目の前にあるものを識別したり、食料品店で食品ラベルを読んだりしています。実際に退役軍人省の視覚障害者リハビリセンターでは、視覚障がいや低視力の退役軍人をサポートするために、Ray-Ban Metaグラスを支給していることがわかりました。実際Blinded Veterans Association(盲人退役軍人協会)では、日常生活に役立つ製品の使い方を教え、より自立し、自信を持ち、世界とつながる支援を行うためのガイドを作成しています。

昨年のMeta Connectで、MetaはBe My Eyesとの提携を発表しました。これにより、視覚障がい者や弱視者と、Ray-Ban Metaグラスを通して彼らの代わりに「見る」ことができるボランティアをつなぎ、様々なタスクについて説明をするのを支援しています。以来、Ray-Ban Metaグラスを使ってボランティアとハンズフリーでつながり、食料品の買い物や自宅での食事作り、誕生日カードを選んだりすることのサポートを受けることが可能になっています。Ray-Ban Metaの新市場への継続的な拡大に伴い、Be My Eyesの統合はさらに新しい国と言語で利用できるようになり、今後もその範囲は拡大する予定です。また、「Hey Meta、ボランティアを呼んで」と大声で言う代わりに、AIグラスの側面をタップするだけで、より簡単に使えるようにしています。

メタバースの勢い

Metaは拡張現実AR)と仮想現実VR)の最先端技術の進歩にも全力で取り組んでおり、これらの技術がAIと出会う場所、それがメタバースです。

Metaの描く将来のビジョンは、どこにいても誰でも、キャラクターやシーン、あるいはワールド全体を想像し、ゼロから創造できるような世界です。まだやるべきことはたくさんありますが、前進しています。実際、今日Meta AIに質問するのと同じくらい簡単に、魅力的な3Dコンテンツを作成できるようになる日はそう遠くありません。そしてそれは、InstagramやFacebookなどのプラットフォームで目にする画像や動画だけでなく、VRやARの可能性にも変化をもたらすでしょう。

基盤となるインフラ:Meta HorizonエンジンとMeta Horizonスタジオ

「Meta Horizonエンジン」は、メタバースを実現するために最適化され、ゼロから開発されました。より優れたグラフィックス、より高速なパフォーマンス、そしてより高度な世界を可能にします。開発者やクリエイターはこのエンジンを使用して、リアルな物理演算やインタラクションを備えた、ほぼ無限につながる空間を簡単に生成できるようになります。

「Meta Horizonスタジオ」は、新しいエディター兼クリエイター機能のハブです。クリエイターが簡単なテキストプロンプトを入力するだけで、メッシュ、テクスチャ、TypeScript、オーディオ、スカイボックスなどを生成できるようにします。昨年追加した生成AIツールも含まれており、高品質なワールドを従来よりも短時間で作ることができます。また、近日中にエージェント型AIアシスタントを追加する予定で、さまざまなツールと組み合わせて、制作プロセスをさらに迅速かつ容易にします。

また、MetaはHorizonエンジンを使用し、VR用の新しい「Immersive Home」を構築しました。このホーム空間では、さまざまな場所にアプリをピン留めしてカスタマイズすることができます。また、ホームから相互接続されたワールドに直接移動することもできます。Horizonエンジンにより、新しいワールドのロードとレンダリングが4倍速くなり、わずか数秒で完了できるようになります。

また、Horizonエンジンによって並列処理能力が大幅に向上したため、より多くの人が同時に同じワールドを楽しめるようになります。1つのスペースで100人以上をサポートできるようになり、従来のエンジンで対応できた人数の5倍になりました。これにより、新しいアリーナで大観衆と一緒にコンサートを楽しんだり、Horizon Centralで友人と集まり新しいワールドを探検したりする際に、その気分と実際の体験が一致するようになりました。

そして将来的には、フォトリアリスティックな空間を世界にシームレスに統合できるようになるでしょう。昨年のMeta Connectでは、ガウシアン・スプラッティング、クラウドレンダリング、ストリーミングを活用して、フォトリアリスティックな空間をMeta Quest 3および3Sで表示できるようにするHyperscapeのデモを紹介しました。そして本日、『Hyperscape Capture』をアーリーアクセス版としてローンチしました。この機能を使えば、Meta Questを使用してわずか数分で部屋をスキャンし、没入感のあるフォトリアリスティックな世界に変えることができます。

Horizonにおけるエンターテイメント

Meta Questは最高のVRゲームのラインアップを提供しており、さらに充実し続けています。この秋には『マーベルデッドプール VR』、ILMの『Star Wars: Beyond Victory』、Resolution Gamesの『Demeo x Dungeons & Dragons: Battlemarked』、nDreams Elevationの『Reach』などがリリースされる予定です。また、エンターテインメント全般も引き続き人気が高まっています。VRであれば、どこにでも持ち運べる巨大なスクリーンでお気に入りのコンテンツを楽しめます。さらに没入感を高める新しい形式も登場し、より魔法のような体験が可能になります。

そこで、Metaは「Meta Horizon TV**」と呼ばれる新しいエンターテインメントハブを立ち上げます。映画、テレビ、スポーツ中継、音楽など、最高のコンテンツをヘッドセットで楽しめるようにするために、いくつかの大手企業と提携します。また、今後本プラットフォームにより力を入れ、黒帯余白を排除し、アスペクト比に基づいた正しいサイズのウィンドウにメディアを表示します。これにより、監督が本来意図した通りの、最適な視聴体験を得られるようになります。

さらに、ESPN、Huluのコンテンツを含むDisney+がMeta Questに登場予定で、Meta HorizonストアやMeta Horizon TVでご利用いただけるようになります。また、ユニバーサル・ピクチャーズ、Nexus Studios、ホラー映画で知られるBlumhouseとも提携し、『M3GAN/ミーガン』や『ブラック・フォン』のような映画を、他では見られない没入感のある特殊効果で観ることができます。(※全て日本では未対応)

Meta Horizon TVはDolby Atmosサウンドに対応しており、Dolby Visionのサポートも今年後半に予定されています。豊かな色彩、鮮明なディテール、空間的なサウンドにより、従来のテレビを大きく超える没入型のエンターテインメント体験を提供します。

最後にジェームズ・キャメロン監督のLightstorm Visionとのパートナーシップの延長として、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の独占3Dクリップを現在期間限定でMeta Horizon TVでご覧いただけます。12月の劇場公開に続き、Meta Questでもこれまでにない形でのパンドラの体験を体験できる、第一歩となります。

将来の焦点

次のコンピューティング・プラットフォームは、引き続き注目されています。VRヘッドセットは、利用者をインタラクティブな世界に没入させ、実物よりも大画面で最高水準のエンターテインメントを体験させてくれます。AIグラスは、日常を過ごすなかで我々に現実世界のスーパーパワーをもたらし、物事に集中しながらも、豊富な情報にアクセスできるようにします。そしてARグラスは、物理的な世界の視界にリッチなデジタルコンテンツを重ね、まだ夢にも見たことのない新しい冒険の扉を開きます。

Metaは引き続き、人と人とのつながりの未来を築くための進歩を重ねてまいります。

 

*Ray-Ban Meta(第2世代)、Oakley Meta Vanguard、Meta Ray-Ban Displayは現状日本では販売されません。

**アップデートされたMeta Horizon TVの最新体験をするには、Horizon OSの最新バージョン(v79以降)を使用していることを確認してください。


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