Metaは4月4日(金)、10代利用者の安全なSNS体験を考えるキャンペーン「みんなはどうしてる?我が家のインスタANZENルール」を開始しました。
今年1月に国内でも導入が始まったInstagramのティーンアカウントについてより多くの保護者の方々に知っていただくと同時に、初めてスマートフォンに触れたり、新しい友達と繋がるためにSNSを利用する機会が多くなる新学期に合わせて、安全な利用について保護者と子どもが一緒に考え、話し合うきっかけを作ることを目的としています。
10代の子どもを持つクリエイターが “我が家のインスタANZENルール” を発信
本キャンペーンには10代の子どもを持つクリエイター10名が参加し、InstagramをはじめとしたSNSやスマホ利用などについてのルールや、子どもと普段どんな話し合いをしているのかをテーマにしたコンテンツを4月4日(金)から順次Instagramに投稿します。
安全のためのルールには子どもや家庭の数だけ正解があります。キャンペーンに参加したクリエイターも、すでに子どもがInstagramを利用している人、最近SNSに興味を持ち始めたが保護者として不安を感じているという人、まだスマホは持たせていないが動画視聴やゲーム利用についてルールを決めている人など、考え方や状況は様々です。
しかし、保護者が一方的に押し付けるのではなく子どもと話し合いをしながら一緒にルールを決めること、悩みがあるときは相談できるよう普段からコミュニケーションを取ることなど、保護者として気をつけていることには共通点も見られました。また、ティーンアカウントの導入が始まったことをきっかけに子どもがInstagramを使い始めたクリエイターもいます。
参加クリエイターのInstagramアカウントは下記の通りです(アカウント名アルファベット順、敬称略)。
- けえこ(@howawan100)
- kuroneko/megumi yoshida(@kuroneko_m4)
- ミハイロ(@mihajlo0011)
- ミニマリストあぽん𓂃捨てて気楽に暮らす!(@minimalist_apon)
- momo(@momokyaraben)
- 整理収納アドバイザー まり(@mari____home)
- 愛\ご飯やでぇー!の愛です/(@love.k0120)
- おーちゃん|おうちと暮らしを楽しむ(@ochan_home)
- shie /アラフォー大人の高見えスタイル(@shiiii0125)
- ゆうこ(@slow.life.works)
保護者がクリエイターの投稿からヒントや気づきを得て、InstagramやSNSの安全な利用について子どもと話し合うきっかけにつながることを目指し、弊社プラットフォーム上で広告キャンペーンも展開する予定です。なお本キャンペーンは、こども家庭庁が実施する「令和7年 春のあんしんネット・新学期一斉行動」に合わせて実施され、総務省が1月22日に開始を発表した官民連携プロジェクト「DIGITAL POSITIVE ACTION」と連携して展開されます。
本キャンペーン開始にあたり、子どもの安心・安全なインターネット利用の啓発に携わる、こども家庭庁 成育局 安全対策課 近藤裕行課長からもコメントが寄せられています。
「今や、こどもが日常生活においてスマートフォンやSNS等をごく普通に利用していますが、機器やアプリの利用により、こどもが犯罪の被害者や加害者となってしまうケースも発生していることから、このようなリスクに対する適切な対応を理解し、こどもがスマートフォンやSNS等を利活用できる環境を整えることが重要と認識しています。本キャンペーンにおける取組が、こどもによるスマートフォンやSNS等の安全・安心な利用につながることを期待しています」
専門家や関連団体を招いてローンチイベントを開催
また、キャンペーン開始を記念して、4月4日(金)にはMeta東京オフィスにて青少年支援に携わるNPOやNGOなどの団体、行政機関や教育機関、保護者などを招いたローンチイベントを開催しました。
当日はMetaの担当者からキャンペーンの概要を紹介したほか、Instagramのティーンアカウントについてのプレゼンテーションも行いました。ティーンアカウントは保護者の見守りのもとで10代の子どもたちが安全にInstagramを利用できるよう開発したもので、様々な保護機能や設定が自動的に適用されます。今年1月に国内でも導入を開始しており、対象となる13歳〜17歳の利用者のアカウントは順次自動的にティーンアカウントに移行します。
また、イベントでは「子どもの安全なSNS利用のためにできること」をテーマにパネルディスカッションも行い、子どものネット利用に関して知見が深いLM虎ノ門南法律事務所の上沼紫野弁護士と発達心理学を専門とする北海道大学大学院 教育学研究院の加藤弘通教授がゲストスピーカーとして登壇しました。
上沼弁護士は子どもたちのSNS利用について「基本的にネットの行動範囲とリアルの行動範囲は、なるべく一致していたほうがよいと考えています。」との考えを述べた上で、ティーンアカウント導入について「ティーンアカウントは初期設定がアカウント非公開になっているので、子ども達がいきなり広い世界に飛び出すことなく、発達段階に応じてネットでの行動範囲を広げていけるという点で理想的だと思います」と述べました。
子どもの発達心理に詳しい加藤教授は、「SNSのトラブルが起きた際、大人は叱ったり原因を追及しがちですが、まずは子どもが現在困っている状況をどう解決するかを一緒に考えることが大切です。」と述べた上で、学校や保護者など社会全体でできるアプローチとして「SNSについては子ども達の方が有能です。子どもたちの知見を大人と共有し、より良い社会的支援を構築していくことが求められます」と提案しました。
Instagramのティーンアカウントの概要や保護機能、子どもと話し合いをするときに気をつけるべきことをまとめた資料も用意しています。保護者はもちろん、啓発活動のために配布を希望する教育機関や関連団体など、どなたでも無料でこちらからダウンロードいただけます。