Metaは4月8日(米国時間)、Instagramのティーンアカウントに追加の保護機能を導入することを発表しました。13歳から15歳の利用者は今後、保護者の許可なしにライブ配信を行ったり、不適切な画像がメッセージ(DM)でぼかされるヌード保護の設定をオフにすることができなくなります。
また、FacebookとMessengerでもティーンアカウントを拡大し、まずは米国、イギリス、オーストラリア、カナダで導入を開始します。Instagramのティーンアカウントは今年1月から日本でも導入が始まっており、対象となる13歳から17歳の国内利用者のアカウントは今後数ヶ月のうちに移行が完了する予定です。
Metaは昨年、10代の利用者とその保護者向けの体験を再構築することを目指し、Instagramにティーンアカウントを導入しました。ティーンアカウントには、子どもに連絡できる人や、彼らが目にするコンテンツを制限する保護機能が組み込まれています。対象となる13歳から17歳のアカウントは自動的に移行し、13歳から15歳の利用者が設定を変更するためには保護者の承認が必要です。弊社は、特に若い子どもたちに年齢に応じた体験を提供するためにはこの方法が最も有効だと考えており、実際にティーンアカウントに移行した13歳から15歳の利用者の97%がデフォルトの設定を維持しています。
Instagramのティーンアカウントに新たな保護機能を追加
保護者は、知らない人が子どもに連絡をしてきたり、子どもが望まないメッセージなどを受け取ることを心配しています。そこで、ティーンアカウントに既に組み込まれている保護機能に加えて、ライブ配信と、メッセージ(DM)に含まれる不適切な画像について新たな制限を追加します。今回のアップデートによって、13歳から15歳の利用者は保護者の許可なしにライブ動画を配信することができなくなります。また、DMにヌードと疑われる画像が含まれる場合、画像を自動的にぼかすヌード保護の設定についても、変更するためには保護者の承認が必要になります。これらのアップデートは今後数ヶ月のうちに適用される予定です。
FacebookとMessengerにもティーンアカウントを拡大
Metaは、弊社が提供するプラットフォーム全体において、保護者が10代の子どもの体験について安心感を得られるようにしたいと考えています。そこで、本日からFacebookとMessengerでもティーンアカウントの導入を開始します。FacebookとMessengerのティーンアカウントもInstagramと同様の保護機能を自動で適用し、不適切なコンテンツや望まないやりとりを制限し、利用時間が充実したものになるような設定が組み込まれています。まずは米国、イギリス、オーストラリア、カナダで導入し、他の地域の利用者にも提供を拡大していく予定です。
ティーンアカウントについて保護者が感じていること
昨年9月に初めて導入を開始して以来、これまでに全世界で少なくとも5,400万人の10代利用者のInstagramのアカウントがティーンアカウントに移行* しており、各国での導入が進むにつれて、その数は今度さらに増える予定です。これらの10代利用者はアカウントの公開設定が自動的に非公開になったり、表示されるコンテンツの制限が最も厳しい設定になるなど、強化された保護機能のもとアプリを使っています。また、夜間には通知がミュートされ、アプリを60分以上利用しているとリマインダーが届くほか、フォローしている人や既につながっている人以外からはDMを受け取ることができません。
ティーンアカウントは保護者が特に懸念を抱いている事項を考慮し、それらに応える保護機能を備える形で開発されました。変更についての反応を理解するための調査を行うなど、今後も保護者のフィードバックを継続して収集していきます。最近行われたIpsosによるMetaの委託調査では、米国の保護者を対象に、ティーンアカウントがどのように彼ら自身と10代の子どもに役立つかを尋ねました。
- 調査対象の保護者のほぼ全員(94%)がティーンアカウントは保護者にとって役に立つと回答しました。また、85%がティーンアカウントによって、Instagramにおける子どもの体験がポジティブなものになるよう手助けしやすくなると回答しています。
- 大多数の保護者がティーンアカウントに自動的に組み込まれている保護機能は有益だと考えており、90%以上がそれぞれの機能が子どもの体験をサポートするのに役立つと回答しています。
ティーンアカウントの導入は、プラットフォームにおける10代の利用者の体験を根本的に変える大きなアップデートです。現在の進捗に一定の成果を感じていますが、保護者と10代の利用者をサポートするための取り組みはこれで終わりではありません。Metaが提供するプラットフォームが10代の子どもにとって安全な場所であるよう、今後も取り組みを続けていきます。
*このデータは月間アクティブ利用者(直近1ヶ月以内にログインしたか、プラットフォーム上でやりとりをしたことがある利用者)を指しています。