Meta

詐欺広告に対する取り組み強化について

利用者の安全を守ることはMetaにとって最重要事項です。詐欺の被害を受けた利用者の方々がいらっしゃること、また多くの皆様にご心配をお掛けしていることを大変重く受け止めています。こうした状況を受け、私たちは詐欺広告に対する取り組みを強化し、著名人の画像を使用した広告を含む詐欺や不正行為を阻止し、オンライン上の詐欺に対して注意喚起を行うなど、あらゆる角度から踏み込んだ対策と措置を講じています。詐欺との戦いに終わりはなく、今後も取り組みを続けてまいりますが、本日は現在強化している取り組みと進捗に関してご紹介いたします。

詐欺となりすましに対するMetaのポリシーと取り組み

Metaはこれまでも著名人のなりすましや詐欺広告に関連するポリシーの施行に継続して取り組んできましたが、昨今の非常に敵対的な状況を受け、その取り組みを加速させています。日本語や日本の文化的背景、ニュアンスを理解する人員による審査と広範囲に及ぶ検出技術を組み合わせることで、プラットフォーム上で詐欺的または誤解を招くような行為を行っているアカウントを特定し、措置を講じています。

広告規定にある通り、Metaの広告ポリシーは金銭や個人情報をだまし取ろうとする意図をもって、あるいは、詐欺的または誤解を招く方法によって製品、サービス、スキーム、クーポンのプロモーションをする宣伝を禁止しています。

詐欺広告への対策には大規模な投資を行っており、特に下記3つの分野に重点を置いて取り組んでいます。

1) 詐欺広告の分析強化と自動検出システムの改善

  • 常に詐欺広告を分析して最新の特性を理解し、検出技術の改善や審査チームの精度向上に繋げています。この取り組みやプロセスには日本語および日本の文化に精通した審査チームの人員も深く関わっています。
  • ポリシーの施行状況を改善するため、Metaの機械学習技術を使って検出技術モデルの規模拡大と自動検出システムの向上に取り組んでいます。
  • すべての広告はシステムによって審査されており、審査を逃れようとする広告を発見した場合、広告アカウントを停止するなど、該当する広告を削除する以上の措置を講じています。
  • 著名人になりすました広告の中には、不正なアカウントや偽のアカウントから配信されるものもあります。このようなアカウントの特性をシステムで分析し、他の利用者とのつながりを含め、悪質な第三者が隠すことが非常に難しい行為を検出することに注力しています。最新のコミュニティ施行レポート(英文のみ)でも報告している通り、私たちの検出技術により、毎日数百万件に及ぶ偽アカウントを作成される前に無効にし、さらに何百万もの偽アカウントについても作成されてから数分以内に検出できるようになりました。

2) 著名人の画像を悪用する第三者への措置を強化

  • 悪質な第三者をより早く特定したり、ポリシーに違反する広告が掲載される前に防いだりするために様々な方法を取っています。例えば、特定の広告主について不審なシグナルを検出したり、ポリシー違反の履歴があったりした場合には、広告を却下する、その広告主が行うことができる広告関連のアクティビティを一部制限する、今後の広告掲載を禁止するなどの措置を講じています。

3) 広告主に対する審査の厳格化

  • 私たちはコミュニティの安全を守るために広告主に関する規定を設けており、それには広告主のビジネスや代表者の身元に関する詳細を確認するポリシーや条件などが含まれます。例えば新規の広告主は、広告を掲載する前に広告アカウントに紐づく有効な電話番号の確認を求められる場合があります。これには、アカウントの管理者がMetaからSMSまたは音声通話で送信されたコードを確認し、電話番号を照合してから広告を掲載するという手順が含まれます。このような取り組みにより、広告プラットフォームとしての透明性とアカウンタビリティを高め、ビジネスと利用者双方の利益につなげることを目指しています。

詐欺行為の防止

詐欺広告への対策には、認証の仕組みを構築するセキュリティエンジニア、悪質な第三者を追跡する脅威検出チーム、悪用されたアカウントやコンテンツを検出するために機械学習を改善・活用するインテグリティチーム、問題の解決を支援するサポートチームなど、様々なチームが携わっています。私たちは常に変化する詐欺広告の手法について分析・学習したことを組み込み、ポリシーの施行状況を改善するために新しいアプローチをテスト、実装することで、既存の施行システムを継続的に強化しています。

例えば今年4月には、日本をターゲットにして様々な日本の著名人の画像を無断で広告に使用した詐欺アカウントとページから成るネットワークを削除しました。その結果、約100万件の広告と、広告の作成に使用された約5,000件のFacebookアカウントを特定し、削除しました。また、これらの広告を配信していた約5,000のページに対しても、弊社の広告製品を使用できないようにしました。このように悪意のある第三者のネットワーク全体を一度に削除することで、既存の自動検出システムと安全のためのツールや機能を補完し、悪質な第三者が活動を続けることを抑止します。

これまでに実施した様々な対策を組み合わせることで、2024年3月5日から6月1日までの期間に削除した日本をターゲットとする詐欺広告は約527万5,000件、広告アカウントは5,400件に上ります。

前回の投稿で述べたように、現在の状況は、金銭を目的とし人を欺こうとする敵対的な勢力によるものです。悪意のある第三者が、Metaの検出や施行を回避するために常に手法を進化させています。変化する詐欺の手法に対応するため、詐欺広告の新たなパターンに関する情報を分析し学習するたびに上記で紹介した取り組みをアップデートしています。

このような悪質な第三者に対して措置を講じるため、今後も業界や政府、関連機関や団体と連携し、協力して取り組んでまいります。

詐欺に関する注意喚起

Metaは利用者やビジネスに対して、詐欺に関する情報提供や、新たな詐欺対策ポータルサイトの公開、そして関係機関の協力のもと注意喚起にも取り組んでいます。

6月18日(日本時間)、Metaは詐欺対策・防止の一環として、日本の利用者や広告主に向けた詐欺対策ポータルを立ち上げました。このポータルには、詐欺の傾向についての最新情報をはじめ、サイバーセキュリティに関するMetaの取り組みの進捗状況、詐欺、アカウントアクセス、知的財産(IP)、ブランド権利保護、なりすまし問題を報告するためのリンクなどが含まれています。

また、これまでも詐欺に関する注意喚起を行っており、例えば、昨年11月から12月にかけてに実施した詐欺防止キャンペーンでは、オンライン上に存在する詐欺から利用者が身を守れるように、様々な詐欺の種類を想定した形でよくある手口や身を守るためのポイントを紹介しました。弊社プラットフォームにおいて3週間展開し、1,600万人以上にリーチ、3,200万回以上の閲覧がありました。7月上旬からは、新たに関係機関の協力のもと、詐欺被害防止のための注意喚起をFacebookとInstagram上で展開しています。SNS型投資詐欺やロマンス詐欺に関して、利用者に直接注意を促す表現を用いた広告を相談窓口の情報等と共に掲載します。このような取り組みを今後も続けていく予定です。

例:昨年秋に実施したキャンペーン素材の一部 (Meta詐欺対策ポータルでも公開中)

例:7月から実施しているキャンペーン素材の一部

その他、Instagramでも詐欺に関する注意を呼びかける機能を導入しています。例えば、詐欺的と疑われるアカウントからダイレクトメッセージ(DM)が送られてきた場合には警告が表示され、メッセージのリクエストを承認する前に落ち着いて確認することができます。機能の詳細についてはこちらをご覧ください。

 

本日ご紹介したように、私たちはあらゆる角度から詐欺広告への対策を強化しております。一方で、この取り組みには終わりがないことも認識しています。これからもさらなる改善を図るべく、詐欺防止に向けて継続的に投資を行い、悪意ある第三者が手口を変えても先手を打てるよう、今後も取り組みを続けてまいります。


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