「VRを活用した未来の福祉プロジェクト」 発足後、初となるVR旅行コンテンツが神戸市との連携により完成
Meta日本法人Facebook Japanは、世界に先駆けて高齢化が進む日本で、福祉領域におけるVRやARなどのXRテクノロジー活用の可能性を発信することを目的とした共創プロジェクト「VRを活用した未来の福祉プロジェクト」を発足しました。第一弾として、福祉の現場でXR活用の研究を行う登嶋健太氏と神戸市と連携し、3月よりVR空間で疑似旅行を行うVR旅行の体験およびVRコンテンツ撮影のワークショップを実施してきましたが、このたびVR旅行のコンテンツが完成し、8月1日に神戸市の特別養護老人ホーム「六甲の館」にて、自由に外出することが難しい施設の入居者を対象に、VR旅行体験会を開催しました。 新しい技術との出会いや地域のコミュニティとのつながりづくりをサポート 本プロジェクトのワークショップには、アクティブシニアを中心に12名の方に参加いただき、Meta Quest 2でVR旅行を体験したほか、登嶋氏の指導のもと、360度カメラの撮影方法や撮影時のヒントなどを学んでいただきました。先月行われた第4回目では、ワークショップで学んだ撮影スキルを活かし、明石海峡大橋の主塔や、五色塚古墳などの神戸市垂水区の名所を撮影しました。 さらに、ワークショップ内では、Facebook Japanのサポートのもと、参加者同士のコミュニケーションに活用するため、Metaが提供するFacebookの活用講座も実施しました。ワークショップ参加者は、このプロジェクトのFacebookグループで、近所に咲いたお花の写真や、ワークショップ時に撮影した写真の投稿を行ったり、活動外でも交流を続けています。 ワークショップに参加した方々からは、ワークショップを通して、新しい技術との出会いの面白さや、新しいことへ挑戦する楽しみを感じ、回を重ねるごとに参加をするのが楽しくなったなどのポジティブな感想が寄せられました。さらに、本プロジェクトに関心のある学生ボランティアもワークショップに参加していただき、多世代間の交流を促し、地域コミュニティ内のつながりを広げるなど地域社会の活性化も目指しました。 ワークショップ内で撮影したVR旅行コンテンツを特別養護老人ホームでお披露目 8月1日に神戸市の特別養護老人ホームで実施した体験会では、Facebook Japan 公共政策本部長 泉谷晃より「VRを活用した未来の福祉プロジェクト」の概要を説明した後、ワークショップで講師を務めた登嶋氏から、神戸市との連携で実施したワークショップの詳細についてお話いただきました。さらに、神戸市企画調整局 副局長 岡山裕司氏より「デジタル化が進む中で、どうテクノロジーと付き合って楽しむか、どう活かしていくかが重要だと思っています。VRを体験するだけでなく、今回のように地域の皆さんと一緒にワークショップを行いながら、自らVR素材を撮影してつくっていく、そして活かすという本プロジェクトの今後が非常に楽しみです。今後も、地域と共に街づくりを歩んでいく中で、このような新しい取り組みを広げていきたいと思っています。」とのご挨拶を頂戴しました。また、ワークショップに参加した、神戸市垂水区の千代が丘ふれあいのまちづくり協議会委員長の妻木陽子氏からは「区役所などのみなさんと一緒に新しいことにチャレンジしたいという気持ちでワークショップに取り組みました。登嶋先生、Meta社の方、地域の大学生など色んな人との新しい交流が生まれ、皆さんの温かさや思いやりを感じることがいっぱいありました。長年地域に住んでいる私たちも知らなかった新しい景色を見ることができ、楽しい経験でした。」とコメントしました。 VR旅行の体験が初めてとなる施設の入居者は、ワークショップ参加者から説明を受けながら、Meta Quest 2を使って明石海峡大橋のダイナミックな映像やアジュール舞子の浜辺風景を観ながら疑似旅行を体験しました。体験した方は普段よりイキイキとした表情を見せたり身体を大きく動かしたり、福祉領域におけるVRなどのテクノロジーの可能性を感じる様子がうかがえました。 「VRを活用した未来の福祉プロジェクト」は、今年秋以降には岩手県盛岡市とも連携し、第2弾としてワークショップを実施予定です。さらにFacebook Japanは、企業、団体、専門家、政府など様々なステークホルダーと共創しながら、福祉領域におけるVRやARなどのテクノロジーの可能性について模索し、発信する取り組みを継続してまいります。 <参考> 「VRを活用した未来の福祉プロジェクト」について 世界に先駆けて高齢化に直面する日本においては、XRテクノロジーが今後どのように社会にポジティブなインパクトを与えうるのか、特に福祉領域における活用の可能性について発信することを目指し、2022年12月にFacebook Japanと福祉の現場でXR活用の研究を行う登嶋健太氏、自治体と連携し「VRを活用した未来の福祉プロジェクト」を発足しました。本プロジェクトは、VR空間で疑似旅行を行うVR旅行の体験およびVRコンテンツ撮影のワークショップを行い、シニアをはじめとする参加者の地域社会とのつながりの強化と、コミュニティづくりをサポートするものです。 Meta日本法人Facebook Japanと神戸市の連携について Facebook Japanと神戸市は、2018年7月「地域経済・地域コミュニティ活性化に関する事業連携協定」を締結し、シニア世代を対象としたプラットフォームの活用セミナーなど継続した連携を行ってきました。本プロジェクト発足にあたり、「市民のプラスになること」を重視してスマートシティへの取り組みを行う神戸市から賛同をいただき、ワークショップ実施に向け協議を重ね、実装に至りました。 登嶋健太氏について 東京大学先端科学技術研究センター稲見・門内研究室 一般社団法人デジタルステッキ 代表理事 登嶋 健太 氏 1986年、神奈川県横浜市生まれ。高校卒業後、専門学校を経て柔道整復師として接骨院に勤務。2012年に高齢者介護施設に転職し、2014年からVR旅行サービスを開始する。2017年に総務省異能vationジェネレーションアワードで特別賞を受賞。2018年4月から、東京大学先端科学技術研究センター稲見・門内研究室学術専門職員。 神戸市で実施したワークショップの概要 第1回ワークショップ(2023/3/17) プロジェクト紹介 スケジュール説明 Facebook使い方のレクチャーおよびFacebookグループの作成 VR旅行体験 撮影用360度カメラ説明 第2回ワークショップ(2023/5/13) 360度カメラによる撮影体験 参加者による撮影内容の共有 第3回ワークショップ(2023/5/27) 動画撮影のコツの指導 第2回で撮影した動画をMeta Quest 2で体験 第4回ワークショップ(2023/6/10) 地域のおすすめスポットを分担して360度カメラで撮影 撮影場所:明石海峡大橋、五色塚古墳、アジュール舞子、舞子公園、孫文記念館、旧武藤山治邸 第5回体験会(2023/8/1) 介護福祉施設入居者に向けたVR体験会の開催
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