2022年10月26日10時更新
Metaは10月20日(米国時間)、Facebookにおいても、日本を含むアジア太平洋、アフリカ、中東、アメリカなどの100カ国でデジタルコレクティブル機能の提供を開始しました。
2022年8月5日投稿
Instagramは8月4日(米国時間)、NFT(非代替性トークン)をInstagram上で投稿としてシェアできる機能を提供する国を拡大し、日本を含む100か国で使えるようになることを発表しました。
この機能は今年5月に米国の一部クリエイターやコレクターを対象にテスト導入していたもので、投稿は誰でも閲覧できるものの、作品をシェアできるのはテスト対象のアカウントのみでした。しかし、本日以降は対象国の利用者であれば、誰でもデジタルコレクティブルをInstagram上で見たり、投稿したりすることができます。
デジタルコレクティブル機能を使うと、以下のことができるようになります。機能を使用するためには、利用者自身が使用しているサードパーティのデジタルウォレットとInstagramアカウントをリンクする必要があります。設定方法は、ヘルプセンターでご覧ください。
- デジタルウォレットとのリンク:リンクが完了すると、クリエイターやコレクターは、どのNFTをInstagramでシェアするかを選べるようになります。
- デジタルコレクティブルのシェア: クリエイターまたはコレクターがデジタルコレクティブルを投稿すると、画面がきらめくような特別なエフェクトがつき、作品の説明などの公開情報も表示されます。また、シェアしたNFT投稿はプロフィール画面の専用タブでも見ることができます。
- クリエイターとコレクターを自動でタグ付け: シェアしたデジタルコレクティブルの作成者(クリエイター)と所有者(コレクター)が投稿に自動でタグ付けされます(ただし、プライバシー設定が優先されます)。
現在、InstagramでNFTをシェアするために利用できるサードパーティのデジタルウォレットは、Rainbow、MetaMask、Trust Wallet、Coinbase Wallet、Dapper Walletで、Phantomも近日中に使えるようになります。対応しているブロックチェーンはEthereum、Polygon、Flowの3種類で、Solanaも今後対応する予定です。
Metaは、機能を提供するためにこれらのブロックチェーンから公開データを取得して体系化しますが、特定できるのは、クリエイターやコレクターがデジタルウォレットをInstagramにリンクしている場合、どのコレクティブルがその人に所属しているかという情報のみです。
ブロックチェーン技術の発展により、世界中で多くのクリエイターが新たなツールを利用して収入を得ています。ファンも、アートや画像、動画や楽曲、トレーディングカードなどのデジタルコレクティブルをNFTとして購入することで、お気に入りのクリエイターをサポートしています。Metaでは、Instagramにデジタルコレクティブル機能を導入することで、クリエイターが収入を得る機会を増やすと同時に、より多くの利用者にNFTに親しんでもらうことができると考えています。
また、日本での導入にあたり、一部クリエイターやコレクターに本機能を先行して試してもらう機会を設けました。その中から、NFTのコレクターであり、自身のブランド「AMBUSH®」でもNFTコレクションを販売したことがあるVERBAL氏(@verbal_ambush)と日本初のバーチャルヒューマンであるimma氏(@imma.gram)は次のように述べています。
VERBAL氏(@verbal_ambush)
「自分のウォレットをつなぎ、Instagram上でNFTをシェアすることができるデジタルコレクティブル機能によって、今後コミュニティーの広がり方がまた大きく変化すると確信し、期待が高まっています!コレクションやプロジェクトの概要も表示されるなど分かりやすいインターフェースで、まだNFTに詳しくない方でも辿りやすくなると思います。ますますWeb3談義に火がつきそうで、今後の展開がとても楽しみです!」
imma氏(@imma.gram)
「大好きなInstagramに、待ち望んでいた機能が追加されました!ブロックチェーン / NFTという新しいテクノロジーを通じて、自分が作品を購入して応援していることをシェアできたり、友達や気になる人がどんなクリエイターを応援しているかが分かるようになることで、応援という見えなかったもの、気持ちが可視化されるようになる。クリエイティブの未来にとって、とても素晴らしいことだと思ってますっ!」
Metaでは、今後もNFTに関連する機能を拡充していく予定です。米国ではFacebookでも同様の機能を導入しているほか、シェアしたデジタルコレクティブルをARスタンプとしてInstagramストーリーズの投稿で使えるようになっています。同時に、公平性や安全性、サステイナビリティについても継続して取り組んでいきます。たとえば今回、Instagramのデジタルコレクティブル機能を提供する国を拡大することは、より多様なアーティストをサポートし、NFT分野のアクセシビリティ向上につながると考えています。
Web3の様々なテクノロジーは、アクセスの拡大やコスト削減、イノベーションの加速、そして世界中の人々やクリエイターをエンパワーするものです。Metaでは、今後もクリエイターやコレクターをはじめとするコミュニティからのフィードバックに耳を傾けながら、この分野への投資を続けていきます。