Meta

家族をサポートする「VRペアレンタルコントロールツール」を発表

Metaには、提供するプラットフォーム上での利用者の安全を確保する責任があります。シングルプレイのゲームからその他のタイトル、行動規範が確立されつつある段階のソーシャル体験まで、バーチャルリアリティ(VR)には独自のメリットと課題があります。VRは、比較的新しいメディアです。また、13歳以上の子どもがいるご家庭で、保護者など責任のある大人が、VR体験において子どもをどのようにサポートするべきか分からないこともあると思います。若年層の利用者が年齢に応じて安全にVRを体験することと、VRの世界を自由に探索できることとの間でバランスを取ることが重要です。現在利用可能な機能、そして今後利用可能になる機能に関して、サポートの提供と啓発を通じて、保護者と10代の利用者がVRを安全に利用できるようにしたいと考えています。

Metaは3月16日(米国時間)、VRペアレンタルコントロールツール(保護者による監督)機能を今後数か月の間に導入することを発表しました。この機能は全てのQuestヘッドセットで利用可能になる予定で、13歳以上の子どもとその保護者がプラットフォームの設定を管理することができる機能により、コミュニティをサポートするための取り組みの一環です。業界の専門家であるConnect SafelyのLarry Magid、Digital Wellness LabのDr. Michael Rich、Insight SAのJanice RichardsonとStiftung Digitale ChancenのJutta Krollの協力のもと、コミュニティからの要望に応えるための最善の方法を見出すために取り組んできました。

VR体験をカスタマイズしながら、同時に管理できるようにするための第一歩として、Questのヘッドセットに搭載されているアンロックパターンの機能を拡張します。まず、アンロックパターンを設定することで、デバイスや保存済みのパスワードに対する不正なアクセスを防ぐセキュリティ強化をすることができます。また、今年4月から、VR内で特定のアプリをロックすることができるアンロックパターンを導入します。ロックしたアプリを起動するためには、事前に作成したアンロックパターンでロックを解除します。この機能を使うことで、13歳以上の若年層の利用者にとってふさわしくないゲームやタイトルへのアクセスをロックすることができます。

次に、今年5月から、国際年齢評価連合(IARC)によるレーティングで年齢にふさわしくないと定められているQuestストア内のアプリを13歳以上の子どもの利用者がダウンロードまたは購入できないように自動的にブロックし、さらに、保護者が個々の事情に応じてブロックを無効にできる機能を含む、ペアレンタルコントロールツールの初期セットも開始する予定です。個人の成熟度は年齢だけでは分類できず、10代の子どものことを一番理解しているのは保護者だと思います。また、コミュニティにとって、管理機能がカスタマイズ可能であること、若年層の自律性、設定が調整可能であることが重要であることも理解しています。子どものアカウントに保護者をリンクした場合、ロック解除をリクエストすることができ、保護者のみがそのリクエストを承認あるいは拒否することができます。

ペアレンタルコントロールツールの第1弾では、保護者がOculusモバイルアプリの「ペアレントダッシュボード」からアクセスし、そこから子どものアカウントにリンクし、管理することが可能となります。リンクする際は、子どもの方からの申請を行い、保護者と子どもの双方の同意が必要です。これらの機能はまだ始まりにすぎず、専門家と協力しながら、今後も改良を続けていきます。

※画像の内容は変更する可能性がございます

まずはじめに、保護者に向けて、Oculusモバイルアプリの「ペアレントダッシュボード」より、下記のサポート機能を提供します:

  • IARCによるレーティングに従って、デフォルトでブロックされているタイトルのダウンロードまたは購入を保護者が承認できます
    • 13歳以上の子どもの利用者が「購入希望」のリクエストを申請すると、保護者にその旨の通知が届きます
    • 保護者は、Oculusモバイルアプリからそのリクエストを承認または拒否することができます
  • 保護者は、子どもの利用者にとって不適切であると判断する特定のアプリをブロックし、そのアプリを起動できないようにすることができます。ブロックできるアプリは、ウェブブラウザーやQuestストアでダウンロードまたは購入できるアプリが対象です
  • 保護者は、子どもの利用者が所有するすべてのアプリを見ることができます
  • 保護者は、子どもの利用者がVR内で購入する度に「購入通知」を受け取ることができます
  • 保護者は、Oculusモバイルアプリから子どもの利用者がヘッドセットを利用しているスクリーンタイム、つまりVRでどれくらいの時間を費やしているかを確認することができます
  • 保護者は、子どもの利用者がOculusフレンドリストを見ることができます
  • 保護者は、子どもの利用者がPC上のコンテンツをQuestのヘッドセットからアクセスすることを防ぐために、LinkAir Linkをブロックすることができます

アカウントをリンクした子どもの利用者は、Oculusモバイルアプリから「ペアレントダッシュボード」を読み取り専用で閲覧できます。

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注意事項として、Questデバイスの対象年齢は13歳以上であり、13歳に満たない年齢の子どもの利用は想定していません。また、ペアレンタルコントロールとして提供する機能についても、13歳以上の子どもの利用を想定した上で設計されたものです。これは、利用規約、製品利用開始時、および製品の安全に関する注意にも記されています。13歳以上の子どもがVRを安全に利用するためのアドバイスやツールに関しては、こちらをご一読ください。

Metaは、保護者がInstagramを監督するための機能や専門家によるリソースへアクセスできる「ファミリーセンター」を3月16日(米国時間)に開設(日本では未導入)しました。詳しくは、こちらをご覧ください。

今回ご案内したことは、長い道のりの過程の中で、重要な一歩です。今後これらの機能は、10代の利用者と保護者がこれまで以上に、それぞれがカスタマイズし管理できるように時間をかけて改良を続けていきます。また、プラットフォームに必要とされる機能を探求し、ペアレンタルコントロールツールを開発し、拡大していきます。こちらに関するフィードバックは、是非Oculusフォーラムにお寄せください。今年の夏およびそれ以降にも新たな機能を導入する予定ですので、お見逃しなく!


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