- インクルーシブな翻訳システムから、バーチャルアシスタントとのチャットのための新しいAIモデルまで、メタバース構築に向けMetaが取り組んできたAI技術の進歩のご紹介
- 音声コマンドを使ったメタバースでの創造性を高める新しいツール、BuilderBotの開発
メタバースの構築には、AIの大幅な技術革新が必要です。MetaのAI Labsはすでに、次世代コンピューティングを実現するための長期的な取り組みの一環として、研究開発の成果を上げています。
本日、メタバースの構築におけるAIの役割に関するイベント「Meta AI: Inside the Lab」を開催し、Metaの取り組みの一部を紹介しました。Meta AIのFacebookページにて全編を公開しており(日本語字幕なし)、Metaの研究の進歩について視聴いただけます。本日発表した内容の一部を以下にご紹介します。
- メタバースにおける創造性を刺激する新しいツール:BuilderBotは音声コマンドだけでバーチャル世界にさまざまなものを作成・インポートできます。
- 音声翻訳機能によるインクルージョンの推進(英文のみ): 現在、世界人口の半分近くは自身の第一言語でオンラインコンテンツにアクセスすることができません。No Language Left Behindは、あらゆる文字言語間の翻訳が可能な単一システムの開発に取り組んでいます。また、あらゆる言語間で音声から音声への即時翻訳を提供し、主に会話にしか使われない言語にも対応するAIシステム「Universal Speech Translator」の開発にも取り組んでいます。
- バーチャルアシスタントを用いたチャットのための次世代AIモデル(英文のみ): Project CAIRaokeは、チャットボットやアシスタントの動力となる、AIの新しいアプローチです。この技術によって、将来的にはバーチャルアシスタントとより自然な会話を実現できる可能性があります。
- AIシステムの仕組みが分かる新しいリソース(英文のみ): Instagramがフィード内のコンテンツをどのようにランク付けしているのかを理解するのに、この新しいツールが役に立ちます。Metaが開発したプロトタイプのAIシステムカードツールは、ひとつのAIシステムを構成する多くのAIモデルの概要をまとめ、各システムのはたらきについて利用者が理解を深めるのを助けます。
- AI分野に多様な人材をもたらす新しい方法(英文のみ): AI Learning Allianceは、誰でも利用できるBlueprint を通じて、機械学習分野のコースワーク作成しています。さらに、大学教授と少数派コミュニティ出身の多数の学生たちとともにコンソーシアムを結成し、カリキュラムに沿って授業を実施する予定です。
- レコメンデーション開発のための高パフォーマンスAIのオープンソース化 (英文のみ): TorchRecはMetaのライブラリで、オープンソースのPyTorch機械学習フレームワークによる最先端のレコメンデーションシステムを開発するためのものです。このレコメンデーションシステムは、多くのMeta製品でパーソナライゼーションに使われています。
メタバースの構築に向けた開発にあたって、私たちは将来のAI研究の革新を推進するため、自己教師あり学習や世界一強力なAIスーパーコンピューターの開発(英文のみ)などの分野で開拓を続けて行きます。Metaの探求はまだ始まったばかりですが、本日ご紹介した取り組みから、AIとオープンサイエンスの力で何が可能になるかを垣間見ていただくことができます。
Meta AI: Inside the Labイベント全編はこちら(日本語字幕なし)で視聴いただけます。