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Instagram、休憩を促す機能など若年層の利用者を守る取り組みのアップデートを発表

Instagramは12月7日(米国時間)より、利用者がInstagram上での時間の使い方について十分に理解した上で判断できるよう、一定時間以上アプリを利用すると休憩を促す機能を段階的に全世界で提供開始することを発表しました。本機能は米国、英国、カナダ、オーストラリアで本日より提供を開始し、日本を含む他の国では近日中にテストをスタートします。その後、来年初めにはすべての国で正式に導入します。

この他にも、若年層の利用者を守る取り組みをさらに進めるべく、保護者がより子どもをサポートしやすくするための機能など、現在開発を進めている機能の構想なども発表しました。

Instagramの利用中に休憩を促す機能
この機能は、一定の時間アプリ画面をスクロールし続けている利用者に対して、Instagramの利用を休止し、今後も定期的に休憩を取るようリマインダーを設定することを促すものです。また、専門家の意見を参考に、気分転換したり、利用時間を見直すためのアドバイスも表示します。加えて、特に若年層の利用者に本機能について知ってもらえるよう、リマインダーをオンにするようアプリ内で通知もします。

休憩を促す機能は、1日あたりの利用時間を事前に設定しておくと、上限に達したときに知らせてくれる「デイリーリマインダー」や、Instagramのプッシュ通知を一定時間ミュートにする機能など、2018年に導入したアプリの利用時間を管理するツールをベースにしています。

機能の導入にあたり、子どもと若年層にとってインターネットが安全な場所になるように取り組んでいる英国の団体、Safer Internet CentreのBoris Radanović氏は、以下のように述べています。

「利用者に休憩を促す機能をInstagramが導入することを歓迎します。特に若い利用者の間で、この機能がソーシャルメディアの健全な利用を促す有意義な手段となることを期待しています。定期的にモバイルなどのスクリーンから離れるのは難しいことではあるものの、長年にわたって適切なアドバイスだと考えられており、これを促す取り組みは支持されるべきです。この点において今後も私たちはInstagramと協力を続け、今回の取り組みが正しい方向への一歩となることを願っています」

大人による16歳未満の利用者タグ付けやメンションを制限
Instagramは今年7月から、16歳未満の新規アカウントをデフォルトで非公開に設定し、望まないやり取りをなくすために、大人が自分をフォローしていない若年層の利用者にDMを送ることができないようにしました。

この取り組みをさらに強化し、16歳未満の利用者が新たにアカウントを開設する際、大人が自分をフォローしていない若年層の利用者をタグ付けしたり、メンションできないようにします。リミックス機能を使ってリールを作成する際や、まとめ機能で紹介するコンテンツについても、同様に自分をフォローしていない若年層の動画や投稿を利用することができなくなります。これらの変更は全世界の利用者を対象に本日からテストを開始し、来年1月には正式に導入する予定です。

Instagram上のアクティビティを管理しやすく
来年1月より、過去に投稿したコンテンツやコメント、いいねの履歴などを一括して削除できる機能を導入します。これらの機能は誰でも利用できるようになりますが、特に若年層の利用者にとって、Instagram上のアクティビティをより管理しやすくする狙いがあります。10代の利用者の多くが、成長するにつれてオンラインとオフラインの双方における自分の見せ方を見直し、簡単に管理できるようにしたいと考えています。この機能を使うと、Instagramでどのような情報を共有したのか、他の利用者から閲覧できる情報はどんなものかを理解しやすくなり、オンライン上の履歴をより簡単に管理できるようになります。

若年層の利用者におすすめするコンテンツの厳格化を検討
若年層の利用者に対して、今年7月に発表した「センシティブコンテンツコントロール」の「さらに制限」の設定を、発見タブ以外にも拡大することを検討しています。この変更が導入されると、検索や発見タブ、ハッシュタグ、リール、おすすめのアカウントといった様々な画面で、有害あるいはセンシティブな可能性があるコンテンツを若年層の利用者が目にすることが減ります。

特定のトピックに集中している利用者を別のコンテンツに誘導
Instagramが実施した調査では、1つのトピックに関するコンテンツを一定時間以上見ている利用者には、適切なタイミングで別のトピックに目を向けるよう誘導することが有効だと明らかになっており、外部の専門家も同意しています。これを受けて、特定のトピックに集中している利用者に対して、他のコンテンツに移ることを促す機能の開発を進めています。若年層の利用者におすすめするコンテンツやアカウントに関する変更や、機能の詳細は近日中に発表する予定です。

保護者向けの取り組み
10代の利用者にとって何が最適なのかを理解しているのは保護者です。そこで、Instagram上で保護者が10代の子どもを指導し、サポートしやすくする機能を来年3月に導入予定です。新たに導入するツールによって、子どもがInstagramを利用している時間を確認したり、上限を設定できるようになります。また、子どもがアプリ内の機能を使って他の利用者を報告した場合、そのことについて一緒に話し合う機会を持てるよう、保護者にも通知がいくオプションを提供します。これらの機能は、専門家と協力しながら時間をかけて改良し続けていく予定です。

さらに、保護者がソーシャルメディアの利用について10代の子どもと話し合えるよう、機能の説明や使い方、専門家からのアドバイスなどの関連情報を提供する新しい教育用ハブも開発を進めています。

Instagramでは、若年層の利用者にとって安心かつ安全なオンラインプラットフォームを実現するため、専門家や政策立案者と生産的なコラボレーションを重ね、今後も取り組みを続けていきます。