Facebook Japanは12月16日、全国のこども食堂の支援を行う「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」との共同で立ち上げた「Re-labelingプロジェクト」の第二弾の取り組みとして、こども食堂と地域コミュニティの接点を生み、コミュニケーションの促進する仕掛け「みんなの絵本ボックス」の提供を開始します。
Metaは、持続的な社会の実現のため、子どもたちを含めた地域コミュニティの健全な成長のサポートに取り組んでおり、2021年9月のSDGs週間に「Re-labelingプロジェクト」を発表いたしました。本プロジェクトは、SDGsに関連する活動を行うFacebookコミュニティと共創しながら「こども食堂は貧しい子どもだけが行く場所だ」といった誤ったラベル(イメージ)をはがし、地域の交流拠点や多世代交流の場といった正しいイメージを広げるきっかけづくりを目的とする活動です。
■「みんなの絵本ボックス」とは
「Re-labelingプロジェクト」第二弾の取り組みとして発表した「みんなの絵本ボックス」は、こども食堂と周辺地域を「読み終わった絵本」でつなぐ、交流のきっかけづくりを目的とした、こども食堂運営者向けのダウンロードキットです。任意のサイズに印刷した「みんなの絵本ボックス」サインを、お手持ちの空き箱などに貼り付けるだけで、「地域住民や子どもたちに向けて地域の読み終わった絵本を集め、絵本を持って帰ることができる箱」にすることができ、地域住民がこども食堂に関わるきっかけを提供することができます。
「みんなの絵本ボックス」はこちらから活用いただけます
「みんなの絵本ボックス(通常版)」(PDF)
「みんなの絵本ボックス(ブランク版)」(PDF)
マニュアル
■「みんなの絵本ボックス」開発の背景
こども食堂の多くは、SDGsゴール「住み続けられるまちづくりを」で目指されるような地域での多世代交流を活性化させる役割を持つ一方、貧困対策としての役割のみに注目が集まりやすいという課題を抱えています。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響で、こども食堂内への入場に人数制限をかけるなど、こども食堂と地域の交流の機会を作りにくい状況にあります。Metaは、人と人をつなぐテクノロジーを提供しているグローバル企業として、こども食堂の多面的な役割の認知獲得や、こども食堂と地域の交流の機会づくりをサポートするため、今年9月に「Re-labelingプロジェクト」を立ち上げました。第二弾の取り組みとして発表した「みんなの絵本ボックス」によって地域での絵本の交換を促し、こども食堂と地域が支え合う関係に踏み出すための第一歩である「こども食堂に足を運ぶきっかけ」をつくり、こども食堂が抱える課題にアプローチします。
■「みんなの絵本ボックス」こども食堂コメント
こども食堂かくしょうじ(東京都調布市富士見町)/事務局 細川真彦
「こども食堂を運営する中で、子どもやその親の交流だけではなく、子どもたちと地域の方との交流の場にもしていきたいと考えています。「みんなの絵本ボックス」が、自分の住んでいる地域のこども食堂に足を運ぶきっかけがなかった方、こども食堂を気にかけてくれている方などが、こども食堂とのつながりをつくるきっかけになれば嬉しいことだと思います。」
またMeta日本公式Facebookページでは、地域と積極的に関わるこども食堂のコミュニティストーリーを伝える連載を行います(第一回:12月19日「こみゅ・キッチン天香」、第二回:12月26日「憩いの広場『ここまる』」)。
今後もMetaは、持続的な社会の実現のために「Re-labelingプロジェクト」を通して「こども食堂は貧困対策だけでなく、多世代交流が行われる地域に開かれたコミュニティの場」であるというイメージを広げるきっかけを作るため、活動を推進してまいります。