Meta Quest

Oculusヘッドセット内におけるVR広告のテストを開始

Facebook社は6月16日(米国時間)、ヘッドセット内におけるVR広告の小規模テストを開始することを発表しました。先月、開発者がVRアプリを紹介する新たな手段としてOculusモバイルアプリ内における広告のテストを開始し、この広告のテストにおける新たなフェーズとして、近日中にResolution Games社のBlaston』のほかいくつかのタイトル上で今後数週間にわたって、ヘッドセット内においてもVR広告のテストを開始します。

Facebook Reality Labs(FRL)は、より多くの人々にVRを体験してもらい、消費者体験を向上させ、長期的なAR分野の取り組みを前進させることを目的として活動しています。さらに、開発者が収益を得るための新たな方法を探求しています。これらは全て、新しい種類のコンテンツや利用者を獲得するための様々なビジネスモデルに対応する自立したプラットフォームを構築していく重要な要素です。また、より多くの人々が革新的なAR/VRハードウェアを利用できるようにするためにも必要なことです。

今回のヘッドセット内VR広告のテストは、いくつかのタイトルで開始します。その結果と、開発者やコミュニティからのフィードバックを参考にし、今後OculusのプラットフォームおよびOculusモバイルアプリで幅広く広告を開始するタイミングや、Oculusにおける広告に興味のある企業や開発者向けに詳細を提供する予定です。利用者からのフィードバックはOculus サポートまでご連絡ください。

広告は、高品質で利用者にとって関連性があるものでなければなりません。そのため、Oculus内での広告は、Facebook社の広告の原則「build for people first (利用者を第一に考える)」に準じています。また、利用者自身が広告を管理できるようにすることも重要であり、特定の広告を非表示にする、または特定の広告主の広告を全て非表示にする、といった機能も取り入れます。「この広告が表示される理由」をクリックすることで、表示される広告の設定を確認することができます。

今回のテスト期間を通して、利用者からのご意見を参考にしながら、広告表示機能の改善に注力していきます。

プライバシーについて

FRLが構築する全ての製品と同様に、Oculusにおけるブランドエンゲージメントは、「責任あるイノベーションの原則(英語のみ)」に従い、包括的でプライバシーを重視した製品開発を行っています。

Oculusプラットフォーム上の広告に対するFacebook社のプライバシーおよび広告に関するポリシーに変更はありません。ただし、Facebook社は、Oculusアプリの広告テスト期間中に、利用者がどのような広告に反応し、クリックして広告に関する情報を閲覧したのか、あるいは非表示に設定したのかについての新たな情報を取得します。これ以外に、利用者のOculus上のデータ処理や広告表示に反映される方法については変更はありません。

広告のターゲット設定に使用されないOculus関連データについて改めて紹介します。

Oculusのプライバシー設定や変更、利用者の情報閲覧や情報のダウンロード、そしてOculusデータの削除方法については、プライバシーセンターにアクセスしてください。Oculusでの体験をパーソナライズするためにどのように情報が利用されているかについてコミュニティの透明性を示し、今後も利用者に対して、情報の利用に関する選択肢やそれを管理することのできるツールの提供を行います。

現在利用可能なOculusモバイルアプリの広告を管理する方法については、こちらをご覧ください。

今後の展開について

VR広告は、広告業界における新たなイノベーションであり、まだ始まったばかりです。現在、開発者がビジネスを構築するための新たな方法として、目立たない広告の展開に投資しています。これは、まだテストに入る以前の段階ですが、VRならではの新しい広告フォーマットについても検討しています。

今回の広告テストは初期の段階ですが、開発者に新たな収益をもたらし、結果として、Oculusプラットフォームで提供できるアプリやコンテンツの幅を広げていくことができることを期待しています。収益性の高いコンテンツのためのエコシステムの構築は、コンシューマー向けVRが真に主流になるための重要なステップです。