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開発者カンファレンス「F8」2018:1日目発表内容まとめ

開発者カンファレンス「F8」2018:1日目発表内容まとめ

2018年5月1日(米国時間)、Facebookの開発者カンファレンス「F8 」2018がカリフォルニア州サンノゼにあるマッケンナリー・コンベンションセンターで開幕しました。F8は毎年2日間にわたり開催され、世界中の開発者コミュニティが集い、Facebookのテクノロジーの未来を探求する場です。

初めにFacebook創設者兼CEOのマーク・ザッカーバーグが基調講演にて、人々にとって影響力の大きいツールを提供するだけでなく、それらのツールが良いものとして使われるよう、責任を幅広く捉えていると述べました。さらにザッカーバーグは講演の中で、Facebook、Instagram、WhatsApp、Messenger、そしてOculusを通して、人と人がより有意義な方法で身近になる世界を実現する新しいサービスを構築していく責任について話しました。

他にはFacebookの最高製品責任者(CPO)であるクリス・コックス(Chris Cox)、Instagramプロダクトマネージャのジョティー・スード(Jyoti Sood)とシルパ・サーカー(Shilpa Sarkar)、Instagramデータサイエンスマネージャのタマラ・シャピロ(Tamar Shapiro)、WhatsAppのディレクターを務めるムバリク・イマム(Mubarik Imam)、メッセージング製品担当副社長のデビッド・マーカス(David Marcus)、製品パートナーシップ担当副社長のイメ・アルチボング (Ime Archibong)、VR担当副社長のヒューゴ・バーラ(Hugo Barra)、ソーシャルVR責任者のレイチェル・フランクリン(Rachel Franklin)らが講演を行いました。

 

「F8」2018の1日目の主な発表は以下となります。

Facebook

履歴のクリア
履歴をクリアできる機能を構築し、数か月以内に提供開始する予定です。履歴のクリアには3つの機能があります。
(1) 利用者の皆様がウェブサイトやアプリを利用した際に、Facebookに情報を共有しているウェブサイトやアプリを確認する機能
(2) その情報を自身のアカウントから消去する機能
(3) Facebookが今後その情報を利用者の皆様のアカウントに紐づけて保持できなくするオプションを選択する機能

ストーリーズへの共有
利用者の皆様がお気に入りのアプリからFacebookのストーリー機能やインスタグラム ストーリーズにシェアすることができる方法を導入します。利用者の皆様は既にFacebookファミリーのプラットフォームで自身の興味・関心を共有していますが、この体験をより簡易に、素早く、そしてクリエイティブにストーリーズにシェアできるようになります。

Spotifyのようなアプリのシェアボタンをタップすることで、視聴している音楽をカメラに直接シェアすることが可能です。そこから編集し、ストーリーズやフィードへ投稿できます。ストーリーズへシェアする際に、FacebookやInstagramアカウントを他のアプリに繋げる必要はありません。

Facebookグループタブ
グループタブは、自身が参加しているグループへより簡単に移動し、参加しているグループ全てのコンテンツのやりとりを容易にするツールです。今年後半には、タブを通じて新しいグループを発見したり、参加することができるようになります。

デート機能
人々は既にFacebookを利用して新しい人と出会っていますが、この体験をより良いものにするため、出会いやマッチングを可能にするデート機能をFacebookアプリ内に構築します。利用者の皆様は、自身のFacebookプロフィールとは別に、デート機能専用のプロフィールを作成することができるようになり好みや共通点、共通の友人などを元におすすめのマッチングが提示されます。また、Facebookグループやイベントなどで似た関心事項を持つ人を発見することも可能です。なお、デート機能上で行われたアクティビティなどは友人に表示されることはありません。今年後半に試験運用が始まり次第、より詳細な情報を共有します。

クリス・コックス(Chris Cox)

災害支援ハブ
昨年発表した災害支援ハブでは、利用者の皆様が有事の際に災害についての情報を得たり、セーフティチェック(災害時安否確認機能)、コミュニティヘルプ、そして募金キャンペーンなどの機能が同一のページに表示されます。Facebookは、災害時により簡単にお互いを支援できる方法を常に模索しており、コミュニティからの情報が最も有益であるという声を多く耳にしています。そこで、災害によって影響を受けた人々が、道路閉鎖や損傷の写真やビデオのようなタイムリーな情報を直接共有し、リアルタイムの更新を簡単に行う機能を新たに導入します。この機能は今年後半に導入予定です。

Facebook献血
インド、バングラデシュ、パキスタンにおいて、利用者の皆様がFacebook上で献血ドナーとして登録ができる機能を先日ローンチ(英語)しました。ドナーとして登録をする人々はコミュニティを支援するために献血をしたいと考えている一方、いつ、どこで献血ができるか分からないことも多くあります。Facebook献血は、献血したいと考えている人々が、献血できる機会を近場で探しやすくするツールです。今後数週間以内に、インド、バングラデシュ、パキスタンの利用者は、最寄りの献血会場や献血リクエストを同一ページで確認できるようになります。

開発者コミュニティへの投資
Facebookは利用者の皆様の情報をさらに保護するための施策や取り組みを拡充していますが、信頼構築に重点を置いた開発者コミュニティ向けのポリシーやプログラムについても改善を行います。アプリレビューのプロセスをいくつか変更し、より包括的で、APIが利用者の皆様に対する価値を創造し、より透明性が高く、信頼できるものであるという確証に基づいたものとしてレビューを再開します。これらの方針および開発者コミュニティに投資している内容の詳細についてはこちらをご覧ください。

イメ・アルチボング (Ime Archibong)

Instagram

InstagramにおけるARカメラエフェクト
昨年のF8で発表したカメラエフェクトプラットフォームをInstagramにも導入します。ARスタジオを用いることで、クリエイターはフォロワーに向けて、フェイスフィルターやワールドエフェクトなど、ユニークでインタラクティブな体験を提供することができます。

シルパ・サーカー(Shilpa Sarkar)、ジョティー・スード(Jyoti Sood)、タマラ・シャピロ(Tamar Shapiro)

ビデオチャット
ビデオチャットは、その場にいない友達や家族ともリアルタイムでつながることができる機能です。ビデオチャットはInstagramのダイレクト機能内で利用可能で、1対1の会話やグループでの会話を楽しむことができます。

新しいExploreページ
Exploreページ(検索機能がある虫眼鏡アイコンのページ)を改良し、利用者の皆様が興味・関心があるコンテンツをより発見しやすくします。新しいExploreページは、関連する写真や動画をトピックごとのチャンネルにまとめ、異なるチャンネルをブラウズして興味のある分野を探しやすくするのに加えて、特定の分野についてより深く、様々なコンテンツを閲覧できるようになります。

ビデオチャットと新しいExploreページは現在テスト中で、まもなく全世界で利用可能になります。詳細はInstagramブログ(英語)をご覧ください。

WhatsApp

ムバリク・イマム(Mubarik Imam)

WhatsApp グループ電話およびスタンプ
WhatsAppの音声やビデオ通話の機能は非常に人気がありますが、今後数か月内にグループ通話機能が登場します。また、スタンプも間もなく登場予定です。

Messenger

MessengerプラットフォームのAR機能
各ブランドが提供するMessenger体験に、ARカメラエフェクト機能を統合できるようになります。この機能はクローズドベータ版としてローンチし、購入等に関する有用かつ即時的なフィードバックを得るのに役立ちます。開発者は、利用者が商品のカスタマイズや試用、新商品を体験、または単に面白い方法で自己表現する、といった体験を構築することが可能になります。

デビッド・マーカス(David Marcus)

M 翻訳サジェスト機能
利用者間で物の売り買いができるMarketplaceにおいて、AIアシスタントMの翻訳サジェスト機能を使って、売り手と買い手が異なる言語間でもコミュニケーションが可能になります。Marketplace上でつながった利用者の皆様が、Messengerの初期設定の言語と異なる言語でメッセージを受信すると、Mが翻訳を行うかどうか確認を求めるようになります。ローンチ時は、米国におけるMarketplace上の会話を対象に、英語-スペイン語(またはスペイン語– 英語)の翻訳が利用可能です。米国のMessenger利用者の皆様を対象に、数週間内にMの翻訳サジェスト機能を順次提供開始する予定です。詳細はこちらをご確認ください。

AR(拡張現実)/VR(仮想現実)

ヒューゴ・バーラ(Hugo Barra)

VRをメインストリームに
AR/VRを用いた新しい自己表現の方法や、友人や家族とのつながり方を発表しました。

  • Oculus Goの販売開始:本日より、Oculusとして初となるスタンドアローン型のVRヘッドセットを、23,800円(32GB)と29,800円(64GB) で販売開始(英語)します。ローンチ時より1,000を超えるアプリでゲームや新しい体験(英語)が利用可能であり、この一体型のヘッドセットで最も簡単にVRの世界を楽しむことができます。詳細はこちらをご確認ください。
  • 共有型VR体験向けの新しいアプリ:友人と一緒にVRを体験し、お気に入りのエンターテイメントとつながる新しい方法を紹介します。Oculus Venuesは、友人や他の利用者とコンサートやスポーツ、コメディといったソーシャルなイベントをVR上で楽しむアプリです。Oculus Roomsは、Oculus Goのローンチに伴い、元々Gear VR用にリリースされた機能が改良されたもので、友人とボードゲームを楽しんだり、映画などを鑑賞することができます。Oculus TVは、ライブコンテンツやオンデマンドコンテンツの視聴に最適な大画面のTVをVR空間内で提供します。今夏からは最大4名が同時に視聴可能になります。Oculus VenuesとOculus TVは今月末にローンチ予定です。
  • より没入感の高い共有方法:Facebookは最近3D投稿機能をローンチしましたが、本日、ニュースフィードの3Dオブジェクトを、1回のタップでFacebookカメラでのAR体験に取り込むことができる機能を発表しました。同時に、スマートフォンを利用して3Dモーメントを記録し、Facebook上でシェアすることができる、新しいメディアのタイプとなる3Dフォトを、今夏より提供開始することを発表しました。

レイチェル・フランクリン(Rachel Franklin)

本日の発表についての詳細は、開発者ブログ(英語)、エンジニアブログ(英語)、Oculusブログ(英語)、Messengerブログ(英語)、Instagramプレスセンター(英語)でご覧いただけます。また、「F8」2018 1日目の全ての基調講演のビデオはFacebook for Developersからご覧いただけます。配信されたFacebook ライブ動画はこちらよりご覧ください。



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