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困難な問題(Hard Questions): Facebook広告主はあなたの情報をどこまで知っているのか

困難な問題(Hard Questions)は、Facebookのサービス・製品が社会にもたらす影響について説明するものです。

国や文化の違いを越えて人と人をつなぐには、その手段を誰もが利用できるようにする必要があります。Facebookは広告収入によって無料で利用できるサービスを実現しています。しかし、この収益モデルには課題もあります。プライバシー保護へのたゆみない努力が必要不可欠になります。
Facebookは、利用者を特定できる情報を広告主に提供せず、利用者の情報をいかなる第三者にも販売しないことを皆さまにお約束いたします。これは今まで弊社が守ってきたことでもあります。個人の関心に合わせた広告配信とプライバシーの保護は相反するものではなく、弊社は双方を効率的に両立できるよう取り組んでいます。
Facebookが皆さまの情報をどのように広告配信に利用しているか、そして利用者としてそれをどのように管理できるのかについて、もっと知りたいと思われている方は多いはずです。本記事では特によく寄せられる質問にお答えしていきますが、最初に、Facebook広告の基本的な仕組みについてお話しいたします。
広告がFacebookを通じてあなたに配信される理由はいくつかあります。

  1. あなたのFacebook利用状況からの情報: Facebookでは、利用者は自分の情報を自分で決めた範囲で共有できます。例えば年齢、性別、出身地、友達などです。また、投稿やページ、記事をクリックして読んだり、「いいね!」したりすることもできます。弊社はこれらの情報から利用者が興味を持ちそうな内容を推定し、それに基づいて関連性が高いと思われる広告を選び出して表示します。例えば、自転車店に「アトランタ在住の女性サイクリストに広告を配信したい」と依頼されたとします。弊社はその店の広告を、自転車に関するページに「いいね!」したアトランタ在住の女性に表示することができます。ここで重要なのは、広告主にはその女性が誰かは分からない、という点です。弊社は広告主に、広告がどのような人に表示され、どれだけの成果があったかのレポートを提供しますが、個人を特定できる情報は共有しません。あなたの趣味や関心の対象と推定された事柄は広告設定で確認でき、気に入らないものは削除することも可能です。
  2. 広告主がFacebookに共有する情報: 広告主は顧客にFacebookを通じて広告を届けるために、顧客情報をFacebookに提供することがあります。この情報とは、顧客が購入時に入力したメールアドレスや、その他のデータ元から広告主が取得した情報です。弊社はその情報に一致するFacebookアカウントを探しますが、誰が一致したかは広告主に知らせません。現在どの広告主があなたの連絡先情報を使って広告を掲載しているかは広告設定で確認できます。また、広告の右上隅をクリックして広告を閉じれば、以後その広告主からの広告は表示されません。
  3. ウェブサイトやアプリがFacebookに送信する情報:一部のウェブサイトやアプリは、利用者の関心に合ったコンテンツや広告を作成し、広告効果を正確に知るために、Facebookのツールを使用しています。例えばオンライン小売店がFacebookピクセルを使えば、自社サイトで特定のスタイルの靴を見た人やショッピングカートに靴を入れた人に広告を配信するよう、Facebookに依頼することができます。そのようなデータを自分への広告配信に使われることを希望しない場合は、広告設定で停止できます。こうした情報を弊社や同業他社がどのように利用しているのかに関しては、弊社David Baserが先月の投稿で詳しくご説明しています。

ここからは、Facebookの広告配信について特によくご質問いただく事柄についてお答えします。

お金を払わずにFacebookを利用している人は製品の一部と見なされるのですか。

いいえ。弊社の製品はソーシャルメディアです。ソーシャルメディアとは、あなたにとって大切な人と、その人が世界のどこにいようともつながりを持てる機能です。例えば無料の検索エンジンやウェブサイト、新聞なども同様のしくみで、主となる製品は利用者がニュースを読み情報を見つけることであり、広告掲載がそれを可能にするための資金源を提供しています。

Facebookが広告主に利用者の情報を販売していないのであれば、広告主にどのようなメリットがあるのですか。

弊社が広告主に売っているのはFacebook上の広告掲載スペースです。これはテレビがCM枠を、新聞が広告欄を売るのと同じ仕組みです。弊社があなたの情報を販売することはありません。Facebookに広告を掲載した広告主には、その広告がどれだけの成果を上げたかに関するレポートを提供します。そこから広告主が把握できるのは、例えば女性より男性のほうがよく反応した、携帯電話からのクリックが一番多かった、といった情報です。

Facebookは何のためにこれらのデータを取得するのですか。

Facebookの利用者は、投稿に「いいね!」したり、写真をシェアしたり、プロフィールを更新することで情報やコンテンツを共有しています。弊社はこういった情報を使って、利用者一人ひとりによりよいサービスを提供しています。例えば、親しい友達が投稿した写真をニュースフィードの上位に表示したり、利用者が関心をもっているトピックの記事を表示したり、あるいは参加できるグループをおすすめしたりすることが可能になります。
データは、それぞれの利用者の好みに合った、関連性の高い広告の表示にも役立ちます。Facebookの広告主の中には、何百万という中小ビジネスや非営利団体もいます。彼らは商品やサービス、活動に関心を持ってくれそうな人に存在を知ってもらい、働きかけるために、Facebookを活用しています。データの活用を通じて、例えば小さなカフェが地元の人に広告を出し、大手の競合店に負けずに経営を継続、拡大することもできます。あるいは、糖尿病患者の支援に取り組む非営利団体が、賛同してくれそうな人に寄付を呼びかけることも可能になります。

自分のデータを広告配信に使ってほしくない場合はどうすればいいですか。

広告はFacebookが無料でサービスを提供するために必要であり、完全に停止することはできませんが、あなたのデータを使った広告配信を許可するかどうかを設定オプションで選択できます。すべて広告設定から指定できます。
[あなたの情報]セクションではプロフィールの各欄について、その情報を広告ターゲティングに使用することを許可するかどうかを決められます。 [趣味・関心]や[カテゴリ]からは、広告配信に使われることを希望しない項目を削除することができます。 過去に利用したアプリやウェブサイトからのデータに基づく広告配信を停止するには、[広告設定]から[ウェブサイトとアプリの利用情報に基づいて表示される広告]を選択してください。

デジタル広告は比較的新しい分野であり、ウェブサイトの上部にバナーを表示していた初期の時代から劇的に変化しました。一方、デジタル広告の長所は、人それぞれの関心に合った製品やサービス、あるいは関心のある活動の呼びかけなどに広告を利用できるという点です。特に中小ビジネスにとっては、従来の手段では不可能だった規模の人々にリーチし、大企業に劣らない、対等な立場を市場で築く手段となっています。Facebookは、利用者の皆さまには関連性の高い広告を、広告主にはカスタマイズされたターゲット層へのリーチを、そしてFacebookをご利用いただくすべての方にはより強固なプライバシー保護を提供いたします。

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