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困難な問題(Hard Questions):投稿の削除基準について

Facebookは、利用者の皆様が、自由に様々な意見を述べることができる安全な場所でありたいと考えています。だからこそ、明確な規定を持つことと一貫して規定を順守することが必要です。これらの規定は「コミュニティ規定」と呼ばれ、4月24日(米国時間)から、Facebookの社内ガイドラインとほぼ同じ内容を反映したものを公開しています。

投稿を削除するかどうか判断する上で、考慮しなければならない最も重要なことの一つに、文脈があります。例えば、自身を強く見せるために、自らに対して、人種的中傷となる言葉を使うことは削除の対象にはなりませんが、同じ言葉が他者に向けての攻撃の表現として使用された場合は、削除の対象になります。また、現代の様々な問題についてオープンな議論ができるように、公人に対する批判は例外となり、削除の対象になりません。これにより、一般の利用者の皆様に対して向けられた場合は削除対象となるような批判も、選挙によって選ばれた政治家、有名人、企業のトップや、その他、ニュースで取り上げられるような人々に対しては、許可される場合があります。

どのように削除するかどうかの判断をおこなっているのかを説明させていただくために、具体例として実際にあった投稿をいくつかご紹介させていただきます。ご紹介させていただく際、規定に違反した写真や投稿を提示することはできませんので、表示が許可された投稿などをお示ししながら、表示が許可されなかったものに関しては、描写することで説明させていただきます。

ヘイトスピーチ

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Facebookのコミュニティ規定は、人々が標的となっている場合と特定の信念や制度が標的となっている場合とを、明確に区別しています。

Facebookは、利用者の皆様はFacebook上で自身の考えや見方を共有し、物議を醸すような意見・考えについても議論できるべきであると考えています。そのため、宗教法人や政党を批判・糾弾する内容の投稿は、表示が許可されます。しかし、批判の対象が個人やグループの場合、削除の対象になる場合があります。Facebookは、「保護特性」を理由とした直接的な攻撃を禁止しています。「保護特性」には、人種、民族性、国籍、信仰している宗教、性的志向、性別、性自認、あるいは深刻な障害や病気が挙げられます。

提示した例では、画像とコメントで「同性婚は罪である」と示唆しています。この投稿は、特定の人物やグループではなく、同性婚という制度を批判しているので、Facebookは表示を許可しました。もし、「罪なものは罪だ」というコメントと共に、同性婚のカップルの写真が添えられていた場合は、投稿は削除の対象となります。

性的志向、政治的信念、あるいは宗教が個人のアイデンティティの中心であることは疑いようがありません。また、それらに対する攻撃を個人的なものとして受け取る方もいると思います。しかし、表明された意見に同意できない場合でも、アイデンティティやイデオロギーに関する問題についての議論を禁止してしまえば、対話や、もしかしたら実りある結果になるかもしれない意見交換さえも防ぐことになります。

ヌード

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ヌードは強い抗議の形であり、この例のように、抗議行動であることを明らかに示す画像内で胸が写っている場合、Facebookの規定違反にはなりません。

授乳や出産などの画像や乳がんの意識向上キャンペーンなど医療を目的とした画像内で胸が写っている場合も同様に削除対象にはなりません。

しかし、撮影自体に同意を得ていたとしても、ヌードの画像が被写体の同意を得ずにシェアされる場合があります。Facebookはこうした事態を重く受け止めています。ヌードが認められる年齢であるかどうかや同意の有無を判断することは難しいからこそ、Facebookはどういったヌード画像を許可するかについて、厳しい制限を設けています。

規制されている製品

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ドラッグの取り扱いは、国や地域によって異なります。Facebookが利用されているすべての地域の法令に基づいて、それぞれ規定を変更するのは、現実的に不可能です。その代わりに、Facebookは、利用者の皆様が許容できる範囲と一致するような、良識的なアプローチを取ろうと心がけています。

例えば、Facebookは医療目的ではないドラッグの使用を写した写真や動画の共有を禁止しています。また、自らのドラッグ使用について話したり、他人に使用を勧めるような投稿についても禁止しています。医療目的ではないドラッグ、医薬品、マリファナなど、いかなるドラッグであっても、売買、取引、推奨をするような行為はFacebookでは、禁止されています。

しかし、利用者の方が、いかにドラッグの依存症と闘っているかを投稿することで、自身や同じように依存症に苦しむ人々の回復の手助けになることもあります。この例のように、利用者の方がドラッグの依存症から回復しようとしている状況であれば、医療目的ではないドラッグについて議論し、表現することは禁止しておりません。

性的搾取

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Facebookでは通常、同意のない性的な接触を表現または描写することを禁止しています。

「#MeToo」運動など、世界中で人々が勇敢にも共有している暴力やハラスメントについての痛ましい体験を目の当たりにすることで、Facebookは例外を設けることの必要性を改めて評価することになりました。提示した例は、投稿者が未成年の時に性的に触れられた経験について語った実際の投稿を基にしたものです。彼女の投稿は広くシェアされました。投稿の文脈と、重要な問題に対して光をあて、認識を高めようとする彼女の意思を考慮し、Facebookは例外として、人々が知るべき内容の投稿であるとして表示を許可しました。また、彼女を支援し、加害者を糾弾するために、この投稿をシェアすることも許可しました。文脈を含まず、または状況を説明せずにシェアされた場合、投稿は削除されました。また、言うまでもなく、この投稿が加害者から語られたものであれば、Facebookは削除していました。

危険な個人と組織

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テロ組織と差別団体のFacebookの利用は禁止されており、このような組織、その活動やメンバーを称賛するようなコンテンツはすべて削除されます。一方で、そういった組織の主張に対する反論や活動実態を把握することを推進するために、Facebookは明らかにそういった団体を糾弾したり、活動実態について報告したりする投稿の表示を許可しています。ISISの旗を表示しているこの投稿がその一例です。

明らかな批判を含まない投稿、または人々が知るべき内容ではないと判断された投稿については、削除されます。つまり、ある利用者の方やページがテロリストや差別団体の活動に反対していたとしても、状況を文脈で説明することなく、そういった組織の写真を投稿している場合は削除されます。この措置をとるのは、投稿者の意図を汲み取るのは難しく、こうした投稿はそういった組織の活動を称賛するために、いとも簡単にシェアされてしまうからです。

Facebookでは、専任チームに加え、人工知能(AI)や機械学習を使って、テロリストに関連するコンテンツの検出・削除を行っています。また、Facebook上で削除されたコンテンツがインターネット上に流出しないように、他のテクノロジー企業とも連携しています。


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