Facebookは3月6日(米国時間)、旅行業界向け広告プロダクトの拡充を発表しました。このアップデートにより、旅行業界の広告主は、利用者が旅行先を検討している段階でリーチすることが可能になります。
Facebookとマーケティング調査会社GfKが共同で実施した、モバイル検索とアプリ使用行動の調査によると、50%の人々は旅行先の情報収集や旅行計画を行う際、最初にモバイルで検索していることが分かりました。こうした傾向はFacebookをはじめとしたファミリーアプリ全体で見受けられ、実際に、ミレニアル世代の68%がFacebook上で、60%がInstagram上で最近行った旅行のアイデアを得たとの結果が出ています。このような背景から、旅行業界の広告主がFacebookやInstagram上ですでに次の旅行のインスピレーションを得た利用者へ、より効果的にアプローチできる広告プロダクトの開発に至りました。
これまで広告主は旅行業界向けダイナミック広告を通して、旅行に興味を示した人々に最も関連性の高い広告を表示してきました。今回の発表により、旅行計画の過程においてさらに早い段階で利用者へのリーチが可能になります。旅行の目的地を検討している利用者に、人気のある目的地やプランを表示することで、旅の予約を促します。また、広告主は利用者に合ったクリエイティブの選択ができ、カタログがなくても簡単に、適切なクリエイティブで伝えたいメッセージを、Facebookだけでなく、Instagram、Audience Networkを跨いで配信が可能です。
Facebook 旅行部門米国地域責任者であるクリスティン・ワーナー (Christine Warner)は次のように述べています。「これまでホテル業界や航空業界の広告主は、Facebook上で利用者が決定した特定の目的地に関連する広告を提供してきました。しかし、目的地の選択は予約過程において、しばし後の方に行われることがわかってきました。このプロダクトにより広告主は、旅行したい意向があるが、まだ特定の旅行先を選択していない人々にリーチすることで、旅行者の計画プロセスの最初の段階からアプローチすることができます。」