Facebookは2016年に開催した「F8」で、世界の開発者コミュニティ向けにMessengerプラットフォームを公開しました。以来、沢山の声に耳を傾け様々なことを学び、このプラットフォームが、ブランド、開発者、消費者を互いに結びつけ、興味の対象とつながるためのチャンネルとして成功を収めていることを嬉しく思っています。 また、この1年間、新たなカメラやグループビデオチャット、ソーシャルゲームなど、誰もが楽しくつながるためのツールや機能の発表と改良に取り組んできました。
その数は目覚ましいものの、Messengerのボットが世界中の人々や、公益のために開発者コミュニティが確立した方法に与えた影響を、すぐにうかがい知ることはできません。難民を助ける通訳ボットから、健康に関する質問に答えるボット、気高い理念の支援、学生の宿題を手伝う機能まで、ボット開発者の独創性や創意工夫、ビジョンは素晴らしいものです。
Messengerは、世界にとって新たなソーシャルリビングルームのようなものになりつつあると考えます。人々はそこで時間を過ごし、シェアし、チャットし、ゲームや買い物をしながら、どこにいても、世界のほぼ全ての人とつながることができます。いわば、電話帳(個人を探す手段)とイエローページ(企業を探す手段)という従来の2種類のツールを合体させたようなものです。
2017年の開発者カンファレンス「F8」で発表されたニュースは下記になります。
Messengerをもっと楽しくシームレスに
- デジタル世界での発見―「発見」タブ(Discover tab): Messengerで、気になる企業を簡単に探せるようにしたいと考え、「発見」タブを作りました。ホーム画面から関連カテゴリー、最近使ったボット、トレンドなどを見ることができ、自由入力の検索ボックスもあります。開発者はここから、このタブへのボット追加を申請することもできます。この機能は本日より公開いたします。
- 実際の世界での発見―Messenger コード(Messenger Codes): 新たにパラメトリックQRコードを導入します。Messengerでこのコードをスキャンするだけで、外出先やバスケットボールの試合、コンサートなどのイベント会場で、Messenger用のボットからさらにいろいろな情報を知ることができます。
- チャットエクステンション: Messengerに組み込まれた機能は、基本的に交流するためのものです。チャット機能の拡充により、複数の人が同時に同じ話題についてチャットできるようになります。お気に入りの最新の曲をシェアしたい場合、グループスレッドに直接ボットを追加すれば、友人と会話し体験を共有できます。これにより、口コミでボットがシェアされます。現在、Spotify、TheScore、OpenTable、Food Network、NBA、Wall Street Journal、Kayakなどの人気ブランドが利用しています。今後、さらに多くの参加を予定しています。
- 「M」の機能向上:デジタルパーソナルアシスタントの「M」が、会話を通じてユーザーに様々なアドバイスをし、生活を便利にする方法を教えてくれます。たとえば、「ありがとう」を伝える楽しいスタンプや、友人と会う約束のリマインダー、P2P決済を使った簡単なお金の受け渡しなどが含まれます。「M」は、AIを活用してユーザーのタスクを認識し、役に立つアドバイスをしてくれます。次のステップとして、今よりもっと便利になる手段を提供したいと考えており、本日発表する「M」では、delivery.comを通じて食事を注文することができるようになります。 友達と夕食に何をテイクアウトしようというチャットをしていると、「M」が注文しましょうかと提案してくれます。グループでの注文から支払いまで、全てをMessengerで完結できます。「M」を使えば使うほど、ユーザーの意図をくんだ提案をしてくれるようになります。delivery.comサービスを受けられるのは、米国のみとなります。
- 新たにリッチ・ゲームプレイを導入: この90日の間でも、15億以上のゲームがプレイされています。Facebookは、ゲームを通じた交流を促すため、ゲームボットやリッチ・ゲームプレイ(交互にプレイするゲーム)などの機能を追加しています。Messengerのホーム画面でゲームタブをタップするだけで、簡単に友達とプレイを始めることができます。この機能は本日より公開いたします。
開発者と企業の開発・構築をサポート
- Facebookページにスマート返信機能を追加: 中小ビジネスの営業時間やアクセス、問い合わせ先など、よくある質問に返信する機能を、本日新たにFacebookページに追加します。多くの中小ビジネスとっての悩みの種は、受信するコメントの管理です。中小ビジネスは、コメント機能を有効にすることで大きなメリットを得ており、それによって顧客とコミュニケーションをとったり、できるだけ素早くサービスを提供することができます。 AIを活用したボットエンジン「Wit.ai」を搭載したスマート返信機能は、このようなFAQに対しAIを使って返信を作成することができるAPIを提供します。
- Messenger 用のパラメトリックQRコード: 企業は、1つのボットに対し複数のパラメトリックQRコードを作成し、カスタマーにより多くの選択肢を与えることができます。たとえば、コードがスキャンされた場所を調べる、レストランでテーブル毎に違うQRコードを設定するなどが可能になります。QRスキャナ機能の代わりに、カメラを使ってスキャンすることもできます。
- ハンドオーバープロトコル: Messengerで様々な体験を提供するため、企業が複数の開発者と協力できる手段を作りました。顧客が求める用途に応じて、様々なベンダーや開発者が会話を管理できます。
Messenger Platform 2.0を通じて、開発者の皆さんがさまざまな体験をし、AIを活用して、企業がさらに有意義な形でつながれるボットを開発できるよう願っています。
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