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世界をつなげる技術|開発者カンファレンス「F8」2016:1日目発表内容まとめ

米国時間2016年4月12日、Facebookの開発者カンファレンス「F8」2016が開催されました。2,600人以上が来場し、世界中の何十万人もの人々にライブ動画が配信されました。

始めにFacebook創設者兼CEOのマーク・ザッカーバーグが基調講演をおこない、今後10年の技術開発のロードマップと、これらの技術を通して人々がつながり、一人一人が自分を表現することができる世界へのビジョンについて語りました。

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他に、開発者のためのプラットフォームを担当するデボラ・リウ(Deb Liu)、世界の開発者コミュニティと密に連携する戦略パートナー担当ディレクターのイメ・アーチボン(Ime Archibong)、Facebookメッセンジャーのチームを率いるデビッド・マーカス(David Marcus)、そして最高製品責任者であるクリス・コックス(Chris Cox)からも基調講演がありました。

F8で基調講演を行うマーク・ザッカーバーグ
F8で基調講演を行うマーク・ザッカーバーグ
デボラ・リウ
デボラ・リウ
イメ・アーチボン
イメ・アーチボン
デビッド・マーカス
デビッド・マーカス
クリス・コックス
クリス・コックス

「F8」2016の1日目の主な発表は以下となります。

  • ライブAPI(Live API:提供開始以降たくさんの方々に楽しまれているライブ動画のAPIを提供開始します。Facebook上でコンテンツ提供者と人々がリアルタイムに交流し、コンテンツをシェアする方法を様々に開発することが可能となります。詳しくはこちらの発表をご覧ください(日本語Newsroomリンク)。
  • Messenger向けボット(Bots for Messenger:新たに発表したMessengerプラットフォームの機能の1つとして、開発者の皆様がボットを作成できる機能を提供開始しました。これにより、天気や交通情報など自動で定期的に配信する情報や、レシートや荷物の配送状況の通知、リアルタイムな自動応答などのカスタマイズされたやりとりまで、コミュニケーションを求めている方々一人一人と直接やりとりできるボットを設置可能となります。Messenger Send / Receive APIによって、テキストの送受信だけでなく、画像や入力操作を受け付ける吹き出しがやりとりできます。
  • Facebookサラウンド360Facebook Surround 360:Facebook Surround 360という、360度撮影可能な3Dカメラを開発しました。シャープで天球感を感じられる3D動画を撮影可能です。この撮影システムは17個のカメラで撮影した動画をなめらかにつなげる技術に優れ、ポストプロダクションの労力と時間を格段に減らすことに成功しました。デザイン用のスペックと動画をつなぎ合わせるコードはこの夏GitHubで公開の予定です。
  • プロフィール作成キット(Profile Expression Kit人々が外部アプリを利用して、数タップで簡単に自分だけの楽しいプロフィール動画を作成できるツールを開発者向けに提供開始します。今回の発表時では、限定のベータテストにこちらの6つのパートナーを迎えています:MSQRD、Boomerang by Instagram、Lollicam、BeautyPlus、Cinemagraph Pro by Flixel、Vine
  • フリーベーシックス(Free Basics)開発環境シミュレーターと利用者インサイト(Demographic Insights:開発中のサービスがフリーベーシックスの環境下でどのように動作するかを確認できる開発環境シミュレーターと、開発したサービスがどのような方々に利用されているかを把握できる利用者インサイト(Demographic Insights)ツールを提供します。
  • アカウント・キット(Account Kit:アプリへのログイン時に、電話番号かメールアドレスのみでのログインを選択できるようになるキットは、手軽なログインでアプリ利用者の拡大を手助けします。
  • アプリ用Facebookアナリティクスの更新(Facebook Analytics for Apps updatesすでに45万以上のアプリが利用者を分析、リーチ、そして拡大するためこのツールを利用しています。開発者、マーケティング担当者の皆様がさらにビジネスを成長できるように、より詳細な利用者のインサイトやアプリ内通知、またプッシュ通知機能も追加されます。
  • 引用付きシェアQuote Sharing):アプリやウェブサイトで閲覧したコンテンツから、特定の文章などを引用してFacebookの友達とシェアできる機能を公開しました。詳しくはこちらから。
  • 保存ボタン(Save Button):Facebook外のウェブサイトにある記事、商品や動画などを、Facebook上の自分だけが見られる「保存済みリスト」に保存し、後からどの端末でも閲覧することができる機能です。なお、この機能のローンチパートナーには、日本からもメルカリ、楽天が参画しています。詳しくはこちらから。

本日の発表についての詳細は、開発者ブログ(英語)、メディアブログ(英語)エンジニアブログ(英語)のほか、「F8」1日目のすべての基調講演のビデオはFacebook for Developers pageからもご覧いただけます。

F8 2016は明日(現地時間4月13日)も開催され、Facebookの最高技術責任者(CTO)マイク・シュローファー(Mike Schroepfer)やリードエンジニアたちによる発表を予定しています。Facebookの長期的な計画として、AIや仮想現実を活用して人々がつながり、新たなシェアの形の可能性をお話しする見通しです。

F8の基調講演はこちらからご覧いただけます。



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