Facebookは、プラットフォームの不正利用の発覚から、ポリシーを強化するとともに、どのようにFacebookが機能するか、また利用者が自身のデータを管理するためにどのような選択肢を選ぶことができるのか理解を深めていただくために、さらなる努力が必要であるということを学びました。プライバシー管理機能や他の重要なツールが非常に見つけにくいという利用者からの声を受け、これらがもっと利用者に知られる必要があると考えています。
これを受けて、先週のマーク・ザッカーバーグの発表の内容(Facebookのプラットフォームの不正利用への対策、ポリシーの強化、アプリによる利用者のデータ使用の停止をより簡単にすることなどを含む)に加え、今後数週間のうちに、利用者がプライバシーの管理をよりしやすくする追加の措置をとっていきます。こうした機能更新や取り組みのほとんどは、以前から取り組んでいたものですが、昨今のプラットフォームの不正利用の発覚によって、その重要性がより明確になりました。
データ設定と関連ツールをより見つけやすく
1つの画面からすべての設定が可能に:項目を見つけやすくするために、モバイル上の「設定」メニュー全体を再デザインしました。これからは、1つの画面からすべての設定ができるようになります。 さらに、アプリにどの情報が共有されるのか、より明確にわかるようになります。
新メニュー「プライバシーセンター」:プライバシー、セキュリティ、広告についても管理をより簡単にしてほしいという要望を多く受けました。新しいプライバシーセンターは、数回タップするだけでデータを管理することができるメニュー画面です。どのように管理されるのか、明瞭に説明もしています。見た目もわかりやすく、明確で簡単に見つけることもできます。プライバシーセンターでは、以下のことが可能です。
- アカウントのセキュリティを強化する:二段階認証などで、アカウント保護対策を強化することができます。この機能を使うと、認識されていないデバイスから誰かがアカウントにログインしようとすると、それが利用者本人によるものかどうか確認が行われます。
- 個人情報の管理:シェアした投稿をレビューし、必要に応じて削除することができます。シェアまたはリアクションした投稿、友達申請、Facebook上で検索した情報も対象になります。
- 表示される広告を管理:Facebookがどの情報を参考にして広告表示を判断するかを管理することができます。広告設定では広告の仕組みとオプションについて説明しています。
- 投稿やプロフィールの閲覧可能範囲を管理:Facebookでシェアするコンテンツのほか、投稿やプロフィールに含まれる情報を、どの範囲まで閲覧可能とするかを管理することができます。
Facebookデータを検索、ダウンロード、削除するためのツール
Facebookがどのようなデータを取得し使用しているのか説明するポリシーを提供することも重要ですが、利用者が自分の情報を管理できるようにすることも大切です。過去にシェアしたコンテンツを削除したい利用者がいる一方で、Facebookがどういった情報を保有しているのかに興味を持つ利用者もいます。そこで、Facebookは「個人データ管理ツール」を導入します。投稿、リアクション、コメント、検索した情報など、利用者が自分の過去の情報にアクセスし、管理することを確保するためのものです。「個人データ管理ツール」から、タイムラインとプロフィールに表示されている情報を削除することができます。
また、Facebookでシェアしたデータを簡単にダウンロードできるようになりました。データには、投稿した写真、アカウントに追加した連絡先、タイムライン上の投稿などが含まれます。
上記でご紹介したこれらの更新は日本を含む世界中で、今後数週間のうちに使用可能となります。
今後について
詳しく、かつわかりやすい言葉で、どのように利用者のデータを取得し、使用しているかを説明するのも、Facebookの責任です。今後数週間のうちに、利用者への約束も含めたサービス規約の更新を提案する予定です。どのようなデータを取得し、どのように使用しているかを詳しく説明するため、データポリシーを更新します。これらの更新は透明性を高めるためのもので、データの収集・使用・共有について、新たに権利を取得することが目的ではありません。
Facebookは、規制当局、議員、プライバシーの専門家と協力し、これらのツールの拡充や更新に取り組んでいます。先週、マーク・ザッカーバーグが発表した取り組みに関する更新を含め、今後はさらに情報を公開していく予定です。
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