Metaは10月21日(水)、10代の利用者の安全なSNS体験について考える場として、青少年支援に携わる関連団体、行政、報道関係者などを招いたラウンドテーブルを開催しました。
本イベントは、Metaの安全対策グローバル責任者であるAntigone Davis(アンティゴネ・デイビス)の来日に合わせて実施したもので、子どもが安全にSNSを利用するためのMetaの最新の取り組みを紹介しました。また、パネルディスカッションには、ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子氏と、家族との日常や子育てについて発信するライブドアブログ公式ブロガー/コミックエッセイ作家のけえこ氏(@howawan100)も登壇。国内の保護者が直面する悩みや課題を起点に、家庭での子どもとのコミュニケーションや、プラットフォーム事業者、学校、行政などが果たす役割について意見を交わしました。
10代の利用者に安全な体験を提供するために
Metaでは、保護者の見守りのもとで10代の子どもがInstagramやFacebook、Threadsなどのプラットフォームを安全に利用できるよう、ティーンアカウントやペアレンタルコントロールツールなどの体験を提供しています。
イベントで、デイビスはこの分野における最新の取り組みとして、今年5月にInstagramのティーンアカウントを刷新し、年齢に応じた新たなコンテンツ基準を日本でも導入したこと、各アプリのペアレンタルコントロールの設定をファミリーセンターで一元管理できるようにしたことなどを紹介しました。
また、今回の来日について、「関係省庁や専門家、NPO団体の皆さまから、10代の安全なSNS利用をめぐる現状や課題について直接お話を伺い、意見交換を行うことができました。ティーンアカウントをはじめとするMetaの取り組みに前向きな評価をいただいたことを心強く感じています。今後も皆さまと連携しながら、10代の利用者にとって安全な環境づくりを進めていきます。」と語りました。
保護者の悩みから考える
「10代の子どもとSNS ― 保護者の悩みを起点に考える」と題したパネルディスカッションには、デイビスに加え、ジャーナリストとして子どものスマホやSNS利用に知見が深い鈴木朋子氏、10代の子どもを持つコミックエッセイ作家のけえこ氏が登壇しました。
けえこ氏は、実際にInstagramを利用している15歳の長女との関わり方を振り返りながら、「子どものことを勝手に心配して聞きすぎてしまうと、かえって口をつぐんでしまうこともあります。今は色々なことを話せる関係性ですが、それをどう維持していくかが難しい」と率直な悩みを共有。
鈴木氏も、SNSの使い方について子どもと話し合う難しさを感じている保護者が多いとし、「まずは子どもがSNSで何をしたいのか、どのように利用しているのかを把握して、『分からないから漠然と不安』という状態を抜けることが大切。そして自分でもSNSを使ってみること。子どもがどのように使っているのかイメージが湧くはずです。」とアドバイスしました。
同時に鈴木氏は、「SNSの安全な利用には子どもと保護者の話し合いが重要であるものの、家庭の負担が重くなりすぎている面があると指摘。保護者の負担を減らすという観点では、ティーンアカウントのような体験は評価できるが、ひとつの事業者だけが取り組むのではなく、どのプラットフォームにも安心して使える、年齢にあわせた保護機能が備わっていることが望ましい」と語りました。
デイビスも鈴木氏の指摘に同意し、「10代の利用者は週に数十個ものアプリを使っているという調査結果もあります。Metaのプラットフォームに保護機能が備わっていても、他のアプリやサービスに同様の保護がなければ、子どもが本当の意味で安全にオンラインサービスを利用できる環境とは言えません」とコメントしました。また、保護者に負担が偏っているという点については、「子どもの安全なSNS利用は、保護者だけでなく、事業者、教育機関、政府との連携と対話を通じて築いていくもの。本日のパネルディスカッションで伺った貴重なご意見も、今後の取り組みに活かしていきます」と述べました。
最後に、けえこ氏は「一律規制となると、SNSがあるからこそ可能になる素敵な経験ができず、もったいない。ティーンアカウントは、守るべきところはしっかり守られている環境の中で子どもがInstagramを利用することができる。年齢を重ねると設定を自分で変えられるようになる仕組みなので、階段を一段ずつ上るように、少しずつ大人の世界に触れながらSNSの使い方を学んでいってほしいです。」と述べました。
なお、本イベントは、3月に実施したラウンドテーブルに続き、総務省が推進する官民連携プロジェクト「DIGITAL POSITIVE ACTION」の一環として開催したものです。
Metaは、10代の利用者が友人とつながったり、新しい興味関心を発見したりすることができるポジティブかつ安全なオンライン環境を提供することを目指しています。今後も子どもや保護者の声に耳を傾けるとともに、専門家や関係省庁、パートナーとの連携を深めながら取り組みを続けていきます。