Meta

マーケティング活用における最新の取り組みを紹介する広告主・企業向けイベント「Meta Marketing Summit 2023」を日本で初開催

※2023年11月30日:当初のニュースルーム投稿において、クリエイティブ生成AI機能の提供開始時期に関して誤りがありました。正しくは以下の通りです。

Meta日本法人のFacebook Japanは、10月27日に、Metaのプラットフォームを最大限に活用し、マーケティング戦略を強化するための最新のソリューションをご紹介する広告主・企業向けイベント「Meta Marketing Summit」を日本で初めて開催しました。

Metaが提供するプラットフォームは、好きな人やものとのつながりを築く場所として世界中の人々に利用されています。ビジネスにとっては、その大きなスケールと、精度が高くプライバシーにも配慮したパーソナライゼーションの両立により、マーケティングに最適な場所となっています。

本イベントは「人と人のつながりがチャンスになる」をテーマとし、MetaのAIテクノロジーを活用したソリューションや、Instagramの最新マーケティング活用方法を、成功事例と共にご紹介するべく開催されました。

オープニング:すべてのつながりをチャンスに

オープニングでは、Meta日本法人 Facebook Japan 代表取締役 味澤将宏より、日本における主力プラットフォームであるInstagramの近況について説明しました。

さらに、Instagram責任者のアダム・モッセーリより寄せられたビデオメッセージが紹介されました。

また、Metaが行っているAIテクノロジーへの投資について説明しました。AIはMetaのすべてのプロダクトを支える基幹テクノロジーで、創業当初より研究開発およびインフラストラクチャの構築に投資してきました。2013年のAIを専門とする研究機関Fundamental AI Research(通称FAIR)の立ち上げを始め、2016年には機械学習のフレームワークである「PyTorch」のリリース、2023年には大規模言語モデル「LLaMa」をローンチするなど、AIはMetaのプロダクトのイノベーションの中心にあります。AIがMetaプロダクトに与える影響として利用者体験を向上させる有害コンテンツの検出、削除機能に始まり、広告プロダクト「Meta Advantage」によるコンバージョン増加、ROASの向上などに貢献しています。Metaは今後もよりAIに対する投資を加速していきます。

Generative AI for Ads

2023年5月よりテスト実施をしていたクリエイティブ生成AI機能(テキストバリエーション、画像展開、背景生成)を、日本を含む全広告主に向けて段階的に提供開始することを発表しました。来年までに世界中で展開が完了する予定です。この機能は広告マネージャに既に実装されており、すべての広告主が利用可能です。Metaはクリエイティブの領域でもAI投資を加速しており、広告主のプロダクティビティ及び広告成果の向上に寄与していきます。

AIで広告効果を最大化せよ – 業界を変革する生成AIの可能性を探る

続いて、AIを広告効果・ROI向上に活用する広告代理店、株式会社Kaizen Platform 代表取締役の須藤憲司氏と株式会社サイバーエージェント AI事業本部 AIクリエイティブDiv 統括の毛利真崇氏に登壇いただき、Facebook Japan 執行役員 営業本部長 鈴木大海と共に「AIと広告」についてパネルディスカッションを行いました。

本セッションでは昨年から爆発的な伸びをみせるAIの精度向上が私たちの生活にどのような影響があるかについて、AIブームについての見解、両社におけるAIの広告への活用事例、AIによって人間の仕事はどうなるのか、今のAIにできないことなどについて両者のご意見を伺いました。

また、昨年提供を開始した広告プロダクトMeta Advantageの事例を取り上げ、なかでもAdvantage+ショッピングキャンペーンAdvantage+アプリキャンペーンの事例について紹介しました。顧客獲得に有効なAdvantage+ショッピングキャンペーンを活用した事例では、商品の需要が高まる時期に向けて利用者ごとに最適な広告が自動表示されるように設定した結果、従来のコンバージョン広告と比較して、CPAが32%、CV数は1.5倍、インプレッションは1.2倍を実現。またアプリに関するキャンペーンに有効なAdvantage+アプリキャンペーンを活用した事例では、ターゲットグループを対象としたイベント最適化を行った結果、アプリ内イベント単価が39%向上、アプリ内イベント数が1.8倍向上しました。

最後に、鈴木はAIを使いこなすという意味において、その性能を発揮するためには、AIがどのように結果を出したかフィードバックされている状態が重要と語り、AIに元となる材料をきちんと提供し、最大限能力を発揮できるよう自由に動かしていくために人間が環境をデザインしていくことを考えていく必要があると話しました。MetaはこうしたAIを有効活用できるプロダクトの提供を今後も継続してまいります。

つながりの新しい形 – メタバースへのビジョン

Meta Reality Labs B2B 日本事業統括 マラカド ガレルより、メタバースに対する最新のビジョンと新製品のMRヘッドセットMeta Quest 3についてご紹介しました。Meta Quest 3は史上最もパワフルなヘッドセットであり、現実の物理世界をカラーで取り込み、そこにバーチャルの要素を取り入れる複合現実(Mixed Reality)が可能になりました。

マラカド ガレルは、「Metaは今までにないような技術を探求し、その技術を誰もが利用できるよう力を注いでおり、より多くの人に複合現実体験をしていただきたい」と話しました。

XR技術は既にゲームやエンターテインメントだけでなく、福祉、教育など様々な分野で活用され始めており、Meta Quest 3の登場によってビジネスの場での活用も加速すると考えています。11月中にはMeta Quest for Businessのローンチを予定しており、これにより企業の情報、アプリ、デバイスの管理が可能になります。Metaはビジネスの分野においても複合現実のイノベーションを進めていきます。

Instagramで実現、売りにつながる価値共創マーケティング – 花王「ビオレUV」の成功事例から

後半最初のセッションでは、Facebook Japan 執行役員 営業本部長の南勲と営業部長の丸山祐子の他、花王株式会社の担当者にも登壇いただき、Instagramでのブランドキャンペーンの効果を高める最新のソリューションに関して説明しました。

セッション前半のプレゼンテーションでは現在のマーケティングにおける課題に触れ、特にZ世代を筆頭に第三者であるクリエイターや口コミの影響力が増してきており、ブランドとオーディエンスとの関係構築及び自分ごと化の促進が重要であるとし、Instagramは「好きと欲しいをつなぐ、自分ごと化プラットフォーム」としてこうした問題を解決する最適な手段であることを説明しました。

続いて、自分ごと化を加速させるためのアプローチとして企業の活用事例、最新ソリューションを紹介しました。Metaではプロ―モーションのプランニング段階から企業をサポートする体制を整えており、これを最大限活用することでキャンペーン効果を最大化することが可能になります。

セッション後半では花王株式会社 ヘルス&ビューティケア事業部門 スキンケア事業部 シーズンブランドマネジャーの小林達郎氏と株式会社博報堂 ビジネスプロデューサーの上山修一氏をお招きして、「ビオレUV」でのクリエイターマーケティング成功事例をパネルディスカッション形式で詳しくご紹介しました。丸山はキャンペーン開始の段階でMetaが関われたことについて言及し、「何千万人もの利用者が利用するInstagramは、広告クリエイティブにおいてはフォーマットや訴求軸を複数設けて多様な消費者にメッセージを届けることができる他、ビッグデータ、インサイトとして活用いただき、キャンペーン後の会話量や購買への寄与の調査にもご利用いただくことが可能です。ビオレUV様に関しては、Instagram上での投稿をビッグデータとして分析し、広告に活用するというプロセスと、それに続く会話や売り上げの影響について調査させていただきました」とコメントしました。

Meta Agency First Award 2023 ハイライト

最後に、同日午前に開催されたMeta Agency First Award 2023にて発表された受賞企業についてお届けしました。Metaの様々な広告ソリューションを活用しクライアントのビジネスに最も貢献した代理店各社を表彰しました。受賞された企業は以下の通りです。

Best Solution Award

Best Brand Partner Award

Best Creative and Reels Award for Performance

Best Growth Partner Award

Agency of the Year

会場の様子

会場内には、MetaのAIを活用した体験を楽しめるブースが設置されており、セッションの合間に楽しむ人々が多く見られました。リール制作体験が可能な「Real talk on Reels」のブースではMetaスタッフのサポートのもと、来場者には縦型・音声あり、セーフゾーンを満たした効果的なリール動画を楽しく会話をしながら作成していただき、「パフォーマンスおみくじ」コーナーではおみくじ用紙に広告のベストプラクティス「パフォーマンス5」のポイントが書いたものを引いて、広告のパフォーマンスを学べる試みを実施しました。AI体験ブースではMeta独自のオープンソースコードを活用したAIアニメーション機能を使って自分で書いたキャラクターをアニメーション化する体験をお楽しみいただきました。自分が描いたキャラクターが瞬時にアニメーションとなって命を吹き込まれる様子に喜びの声を上げる参加者が多く見られました。

Metaは、今後もあらゆるビジネスをサポートし、そして利用者の皆様に楽しんでいただけるプラットフォームを目指し、機能の拡充やコミュニティの支援を続けていきます。

 

本イベントのアーカイブ動画はこちらからご覧ください。