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Metaが提供するプラットフォームとデバイスに新しいAI体験を導入

 

AIは、生成技術の力によって、新しい形のつながりや表現を可能にしています。9月27日(米国時間)のMeta Connectでは、人とのつながりを強化し、より創造的、表現的、生産的になるためのツールを提供する新しいAI体験と機能をご紹介しました。

AI スタンプ

毎月何十億ものスタンプがMetaのプラットフォーム上で送信され、人々のコミュニケーションや自己表現のための、楽しくクリエイティブな方法のひとつとなっています。チャットやストーリーズ用にカスタマイズしたスタンプを簡単に生成できる新しいAIスタンプをMeta Connectで発表しました。Llama 2の技術と、画像生成のためのMeta の基盤モデルEmuを使用して、MetaのAIツールは、自身のテキストプロンプトを数秒で複数のユニークで高品質なスタンプに変えます。来月から一部の英語圏の利用者に展開されるこの新機能は、WhatsApp、Messenger、Instagram、Facebookストーリーズで利用可能で、その時々の気持ちを伝える選択肢が無限に広がります。

AIで画像編集

近々、自分の画像を変身させたり、友人とAI生成画像を共同作成したりすることもできるようになります。Instagramに近々登場する新しい2つのツール restyleとbackdropは、Emuの技術を使用しています。また、backdrop はMetaのSegment Anything Modelからの学習を活用しています。

Restyleは、ビジュアルのイメージやスタイルなどの説明を加えることで、元の画像を再考した画像をつくり出すことができます。つくりたい画像のイメージを、たとえば「水彩画」のような説明や「雑誌や新聞のコラージュ、破れたフチ」のようにより詳しいプロンプトを入力して作成できると考えてください。

Backdropは、画像のシーンや背景を変更します。「荘厳なオーロラの前にいる私」や「子犬に囲まれる私」のようなプロンプトが指示となり、説明した背景と、その前にメインの被写体の画像をつくることができます。

AIが生成するコンテンツに関して、透明性がいかに重要であるかをMetaは理解しています。そのため、restyleとbackdropを使用して作成された画像にはAIが使用されていることを明示し、人間が生成したコンテンツと間違われる可能性を減らします。また現在、目に見えるマーカーと目に見えないマーカーなど明示方法についても試行しています。Metaは、このような体験が安全で信頼できるものであると同時に、創造性、エンターテインメント、表現の新しい形を利用者の日常に取り入れていきたいと考えています。

Metaが提供するプラットフォームやデバイスを通して使えるアシスタント

Meta AIは、人に話すようにインタラクションできる新しいアシスタントで、Instagram、Messenger、WhatsAppで利用でき、Ray-Ban MetaスマートグラスとMeta Quest 3にも近日導入される予定です。Llama 2の技術と最新の大規模言語モデル(LLM)研究(英文のみ)を活用したカスタムモデルを搭載しています。テキストベースのチャットでは、Meta AIはBingとの検索パートナーシップを通じてリアルタイムの情報にアクセスし、画像生成ツールを提供します。

Meta AIの使用例をご紹介します。

友人とグループチャットで、カリフォルニア州サンタクルーズのどのトレイルに行こうかと話し合っているところを想像してみてください。Meta AIはチャットに直接選択肢を表示するので、どの場所に行こうかグループで決めることができます。ハイキングの後、その日の記念に何かクリエイティブなことをしたいと思ったらMeta AIがお手伝いします。「ハイキングする人とアメリカスギの木でボタンバッジを作る」というような説明的なテキストプロンプトに続いて「@MetaAI /imagine」と入力すると、友人とのチャットに、上記プロンプトを反映したデジタルメリットバッジを作成してくれます。

指先にさまざまなキャラクターを

Metaのパーソナリティを持ったAIの旅は始まったばかりで、単に質問に答えるだけのAIをつくりたいと思っているわけではありません。より個性的で、意見や興味関心を持ち、会話するのがより楽しくなるようなAIをつくってきました。Meta AIの他にも、Instagram、Messenger、WhatsAppでメッセージのやり取りができるAIが28種類あります。それぞれにユニークなストーリーのある新しいキャラクターだと思ってください。

そして、Metaはパーソナリティを持ったAIとのインタラクションを、身近な人と話しているような感覚にしたいと考え、さらに一歩踏み踏み込んだ取り組みを開始しました。カルチャーアイコンやインフルエンサーと提携し、これらのAIを演じ、体現してもらいました。彼らのInstagramやFacebookのプロフィールをぜひチェックしてみてください。

Metaは本日より、これらのパーソナリティを持ったAIを米国にて上記ベータ版を展開いたします。今後数週間のうちに、Bear Grylls、Chloe KimとJosh Richardsが演じる新キャラクターが追加される予定です。

これらパーソナリティの持ったAIはまだ日が浅いといえます。今のところ、Meta AI、BruとPerryを除くAIのナレッジベースの多くは2023年より前に存在した情報に限られており、一部のレスポンスは古い可能性があります。Metaは、Meta AIで行ったように、今後数ヶ月のうちにパーソナリティを持つAIに検索機能を持たせ、会話もタイムリーで適切なものにすることを目指しています。

Metaは安全性を念頭に置き、責任を持って開発を行うことにコミットしています。継続的にパーソナリティを持ったAIの能力をテストし、進化させ続けています。そして、利用者とAIの対話から学んだことを通して、時間とともに体験を改善していきます。利用者の直接のフィードバックやパーソナリティを持つAIとの会話は、AIモデルを改善し、最終的に大規模に体験を向上させるための核となります。

今後の展開

MetaはMeta ConnectでAI Studioを発表しました。AI Studio は、パーソナリティを持つAI構築をサポートするプラットフォームで、Meta社外の方々(コードを書ける方もそうでない方も)がパーソナリティを持ったAIを構築できるようにする予定です。開発者は今後数週間で、Messengerから始まりWhatsAppへと拡大するMetaのAPIを使って、Metaのメッセージングサービス用のサードパーティAIを構築できるようになります。

企業もまた、ブランドの価値を反映し、顧客サービス体験を向上させるパーソナリティを持ったAIを作成できるようになります。規模を拡大したい中小ビジネスからコミュニケーションを強化したい大企業まで、Metaの アプリを通じて企業が顧客とエンゲージするのをパーソナリティを持ったAIがサポートします。アルファ版を公開し、来年にはさらに拡大する予定です。

クリエイターは、アプリ横断でバーチャルプレゼンスを広げていけるパーソナリティを持つAIを作成できるようになります。クリエイターが承認し、直接コントロールするようなものを考えています。

また、誰もが自身でAIを作ってみられるようなサンドボックスを来年リリース予定です。Meta のパーソナリティを持つAIの世界が成長し進化し続けるにつれて、このサンドボックスをメタバースに導入し、さらにリアルで、具体的な形をもつような、つながりのあるパーソナリティを持ったAIを構築する機会を提供します。