Metaは2月14日(米国時間)、「この広告が表示される理由」機能をアップデートすることを発表しました。この機能はプラットフォーム上で表示される広告についての情報を利用者に提供するために10年近く前にリリースされ、より使いやすく、分かりやすくするために、Metaが改善を重ねてきたものです。今回のアップデートではさらに一歩踏み込んで、利用者に広告を表示するために機械学習モデルをどのように使うかについての情報を加えています。
- Metaのプラットフォーム上だけでなく、プラットフォーム外で行った利用者のアクティビティが、どのように機械学習モデルに影響して広告をパーソナライズし、表示するのかについて、さらなる透明性を提供します。
- 「この広告が表示される理由」機能の追加ページから広告設定にアクセスできるようになり、利用者が広告表示を設定する方法を見つけやすくなります。
今回のアップデートにおける変更点
本日より、Facebook上の「この広告が表示される理由」機能に以下の内容が追加されます。
- Metaのプラットフォーム上およびプラットフォーム外での利用者のアクティビティが、どのように機械学習モデルに影響して広告をパーソナライズし、表示するのかについて、トピック毎にまとめられた情報。これらのアクティビティには、例えば友人のFacebook ページへの投稿に「いいね!」をしたり、お気に入りのスポーツに関するウェブサイトで交流したりといったものが含まれます。
- 機械学習モデルがどのように様々なトピックを結び付けて利用者に関連性の高い広告を表示するかを説明する新たな例やイラスト。
- 広告設定へのアクセス。「この広告が表示される理由」機能の追加ページから広告設定にアクセスできるようになります。
今回のアップデートの背景
私たちは、世界中にいる第三者のプライバシーの専門家やポリシーのステークホルダーと密に連携し、Metaが提供する広告システムの透明性に対して、どのような改善が求められているのかについての意見に耳を傾けてきました。そこで、Metaの提供するサービスで人々が目にする広告において、機械学習モデルがどのように使われているのかについての透明性を高めるべきという声が寄せられました。
私たちは機械学習モデルを責任もって使用するために注力しています。私たちがどのように機能学習モデルを使用しているかに関する透明性を確保することは、このテクノロジーが広告システムの一部であることを利用者に認識してもらい、どのような情報を基に広告を配信しているのかを知ってもらうのに不可欠だと考えています。広告配信において、機能学習モデルがどのように役立てられているのかについての透明性を高めることで、利用者の安心及び、私たちの説明責任の向上に取り組んでいます。今回の「この広告が表示される理由」の機能のアップデートは、私たちに寄せられた声を反映し、表示される広告の決定に機械学習モデルがどのように役立てられているのかに関する明確な情報を提供することを目的としています。
これらのアップデートは「この広告が表示される理由」機能の継続的な改良に向けた新しい一歩にすぎません。私たちは広告に関する透明性を改善し続けるとともに、どのようにデータやテクノロジーを活用しているのかを利用者がより理解しやすくするための新しい情報提供の方法を模索し続けます。
「この広告が表示されている理由」の確認方法
Facebookのフィードに表示されている広告の右上にある[…]をクリックし、「この広告が表示されている理由」に移動することができます。
利用者はこの「この広告が表示されている理由」の下部にあるフィードバック機能を使って、自身の体験や改善点などをお伝えいただくことができます。これまで通り、同じ[…]のメニューから、特定の広告主からの広告をすべて非表示にしたり、広告の設定にアクセスしたりすることもできます。
今回の「この広告が表示されている理由」のアップデートは、まずFacebook上でグローバルに展開され、今後はInstagramにも拡大していく予定です。