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データポータビリティを促進させる機能を提供開始

Facebookでは、特定のサービスに対して人々が共有したデータは、容易に別のサービスにも移行できるべきだと考えています。このデータポータビリティの原則が、利用者の皆様による管理を可能にし、選択肢を提供すると同時に、イノベーションを促進します。本日、利用者の皆様がFacebook上の写真や動画を直接他社のサービスへ移行することができる新しい機能を紹介いたします。この機能により、始めにGoogle フォトへの移行が可能になります。

9月に、次世代型のデータポータビリティツールを構築する際に懸念されているプライバシーに関する問題の議論を促すためのホワイトペーパーを発行しました。それ以来、英国、ドイツ、ブラジル、シンガポールなどの世界中の関係者と話し合い、どのようなデータを移行できるようにするか、また、ポータビリティを保証しつつプライバシーを保護する方法について意見を伺いました。

私たちは、政策立案者、規制当局、研究者、その他関係者との対話を行い、政策に関する議論を促進するためには過去の実例やツールが有益であることがわかりました。そのため、私たちはフィードバックを踏まえて新製品を開発し、利用者の皆様や専門家が評価できる機能を提供することで、データポータビリティポリシーを進展させるきっかけになると考えています。

私たちは利用者の皆様がFacebookから情報をダウンロードできるようにこの10年近く取り組んでまいりました。この度展開する機能は、オープンソースのユーザーデータ移行プロジェクト(Data Transfer Project)に参加して開発したコードをベースにしており、今後数ヶ月のうちに世界中で利用可能になる予定です。この新しい機能は、データをダウンロードする方法と同じく、「あなたのFacebook情報」内の設定からアクセスできます。プライバシーとセキュリティを最優先事項としているため、移行されるデータはすべて暗号化され、移行が開始される前にパスワードの入力が求められます。

2019年12月にアイルランドでこの機能のテストを開始し、今後も利用者の皆様からのフィードバックに加え、関係者との対話に基づいて改良を続けます。

私たちは、人々が信頼し、効果的に使用できる実用的なポータビリティソリューションを構築したいと考えています。その信頼を築くためには、どのような種類のデータを移行可能にするか、データを別のサービスに移行する際に誰がそのデータを保護する責任を負うのかについて、人々とオンラインサービスに対し明確なルールが必要です。この製品が、当社のホワイトペーパーで特定したプライバシーに関する質問についての議論の促進に繋がれば幸いです。これらの議論は、Facebook1社のみが促進すべきものではありません。多くの会社が、人々のための選択肢を増やし、データポータビリティの革新を推進し続けるために、ユーザーデータ移行プロジェクト(Data Transfer Project)に参加することを奨励します。