Facebookにおける故人を偲ぶ機能の改善について

人生で順調なとき、あるいは困難なときに、人々はコミュニティで自分の思いを共有しようとFacebookを訪れます。家族や友人を亡くすというのは非常につらい体験ですが、私たちはFacebookを利用者の皆様同士が故人の思い出を称えながらお互いに支え合うことができる場にしたいと考えています。

このような考えから、Facebook は4月9日(米国時間)、故人を偲ぶ利用者の皆様への支援機能の強化を発表いたしました。具体的には、追悼アカウントに新たにトリビュートセクションを設け、追悼アカウント管理人がアカウントを管理できる機能を追加いたします。また、故人のプロフィールが望ましくない方法で表示されないようAIを改善いたします。

今回の変更は、さまざまな宗教的、文化的背景を持った人々や、専門家、学者からのフィードバックに基づいています。こうしたフィードバックは、Facebookがどのような機能を追加すれば、家族や友人を亡くした人々の悲しみを和らげることができるのかについて理解する助けとなります。フィードバックをくださった皆様に感謝いたします。

新しいトリビュートセクションの導入

毎月3,000万人以上の利用者の皆様が追悼アカウントを閲覧して、ストーリーを投稿し、その方の人生の歴史を称え、故人を偲んでいます。新しいトリビュートセクションでは、こうした機能を拡張し、家族や友人が投稿をシェアできる専用のタブを追悼アカウントに用意しました。操作はすべて、故人の元々のタイムラインを維持しながら行うことができます。この機能によって、故人を偲び、思い出させてくれる投稿を見つけることができます。

追悼アカウント管理人向けの管理機能の追加

2015年にFacebookは追悼アカウント管理人を指定できる機能を導入しました。追悼アカウント管理人とは、利用者の皆様が亡くなった場合に、その人のFacebookアカウントの管理を任される家族や友人です。この機能の導入後、追悼アカウント管理人から、追悼アカウントを管理する機能の強化を望む声が寄せられていました。

今回Facebookは、追悼アカウント管理人がタグ付けの設定の変更や、タグの削除、投稿または閲覧が可能な利用者の編集を行うことで、新しいトリビュートセクションでシェアする投稿を管理できるようにしました。これにより、気持ちの整理がついていない家族や友人が見ると気持ちが辛くなるようなコンテンツを管理することができます。この新しい機能は、利用者の皆様のプロフィール写真やカバー写真の更新、プロフィール上部への投稿の固定(一般的には故人の追悼式に関する情報の通知などに使用されます)など、長年にわたって提供してきた機能に基づいています。

また、未成年者は追悼アカウント管理人を選定できませんが、18歳未満の子供を亡くした親については、子供の追悼アカウント管理人になることをリクエストできるよう、先日ポリシーを変更いたしました。この変更によって悲しみが少しでも癒やされればと願っております。

故人の追悼とAI

Facebookは支援ツールを作成・提供するだけでなく、つらい体験を和らげたいと考えています。利用者の皆様からは、追悼プロフィールへの移行に対する心理的な苦痛は大きく、誰もがすぐに移行できるとは限らないというフィードバックをいただいています。移行する時期については、故人に最も近い人が決められるということが重要です。現在、Facebookでは、追悼アカウントへの移行をリクエストできるのは、故人の家族と友人だけに制限しています。

追悼アカウントに移行されていない場合、AIによってイベントへの招待や誕生日のメッセージなどでは故人のアカウントを非表示にして、心理的な苦痛を起こさせないようにします。この機能の改善を進め、迅速に実現できるよう取り組んでいます。

私たちはさらに多くのフィードバックをいただきながら、今回変更した機能を引き続き強化いたします。今後もFacebookが、故人の思い出や魂が称えられ、生き続ける場となるよう取り組んでまいります。