Facebookは11月29日(米国時間)、昨年に続き2回目となる「ソーシャルグッドフォーラム」をニューヨークで開催し、利用者同士がFacebook上で、互いをサポートするための新しいツールと取り組みを発表しました。
- メンターシップ&サポート:「メンター」と「メンティー」がつながり、NPOが開発したガイド付きのプログラムに取り組むことができる新しい機能です。 ※アメリカでのみ利用可能(2017年11月時点)
- 非営利団体への寄付金の手数料を廃止:Facebookを通じて行った非営利団体への寄付は、寄付金の100%が直接その非営利団体に送られます。※日本では利用不可(2017年11月時点)
- Facebook募金ファンド :大規模な自然災害などが起こったコミュニティの復興支援をサポートするため、利用者からの寄付とマッチング基金による年間5000万ドルのファンドを設立します。また、チャリティー活動を呼びかける「ギビング・チューズデー」などのキャンペーンを通じ、非営利団体の寄付金集めを支援します。※アメリカでのみ利用可能(2017年11月時点)
- 募金ツールの拡充:「募金キャンペーン」の作成が、欧州、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの国でも可能になりました。
- 「募金キャンペーン」のAPIによる共有:Facebook上ではないところで展開されるファンドレイジングを、Facebook上の「募金キャンペーン」と共有させることができるようになりました。※日本では利用不可(2017年11月時点)
- 「コミュニティヘルプ」のAPI による共有:災害対応組織がコミュニティヘルプの公開データへアクセスすることを可能にする、新たなツールがグローバルで利用できるようになりました。これにより、災害支援組織が被災者の必要とするものの情報を得ることができるようになります。
- 献血ドナー登録機能:インドでは400万人以上のドナーが、Facebookを通じて血液ドナーの登録をしています。新機能として、献血イベントを通じて、血液バンクや病院とドナーを結びつけることが可能になり、2018年始めには、バングラデシュでの導入を予定しています。
災害時に共有できる「コミュニティヘルプ API」について
Facebookは今年2月、「災害支援ハブ」の新しい機能として、利用者が災害時に支援の要請と提供を相互に行うことができる「コミュニティヘルプ」 を発表しました。今回導入する「コミュニティヘルプAPI」は、災害支援組織がコミュニティヘルプの公開投稿データにアクセスできるようになり、被災者のニーズに関する重要な情報を得ることができるようになります。現在、「ネットホープ」と「米国赤十字社」と共に、「コミュニティヘルプAPI」の試験運用を行っています。こうしたデータの共有が、災害対応組織による速やかな情報連携や対応に役立つよう願っています。近いうちに、新たな提携先を発表する予定です。
私たちは日頃より、Facebook上で社会貢献を続ける人々からたくさんの刺激を受けています。こうした刺激を糧として、私たちはこれからも、より良いコミュニティ作りをサポートするためのツールや機能を作り続けます。
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