現地時間26日朝、Facebook開発者会議「F8」の2日目は、FacebookのCTO(Chief Technology Officer)Mike Schroepfer(マイク・シュレーファー)が基調講演に登壇し、Facebookが世界をつなげるために取り組んでいる次世代技術について語りました。
基調講演の中で、シュレーファーは、先端技術における長期的な投資について、いくつかの最新情報を紹介いたしました。
コアとなるインフラに関して
• React NativeのiOS版:このネイティブ環境向けのフレームワークは、オープンソースでありGitHub上で公開されます。React Nativeにより開発者はブラウザやWebViewを介さずに、iOSおよびAndroidへのファーストクラスのユーザーインターフェイスを構築することが可能となります。Android向けも近々公開されます。
• インフラ構築への取り組み:Facebookは、効率、柔軟性、拡張性を念頭にゼロベースでスタックを再設計してきました。Facebookは、これらの設計仕様を公開することで、広範なコミュニティを通して、技術革新の促進を可能にしました。
Connectivity Lab
• 本日、Facebookは無人飛行機の初の試験フライトに成功したことを発表いたしました。これにより将来、遠く離れた土地で暮らす人々を繋げることができます。
Facebook AI リサーチ
• FacebookにおけるAIリサーチを主導する開発者の何人かは、インテリジェントなマシーンを作るために研究を重ねており、すでにいくつもの影響力のある論文を発表しています。先端技術のうちの1つにメモリーネットワークスと呼ばれているものがあります。これは、例えば、ロード・オブ・ザ・リングのあらすじについての質問に答えるなど、機械が比較的洗練された回答を行うことを可能とする技術です。
Oculus
• Oculusのチームでは、仮想空間の中で経験が共有される世界を創造するために人の認識について、さらに詳しく理解するための研究を日々行っています。これにより、私たちのコミュニケーションや協力の方法が全く新たなものとなるはずです。
• Oculusのチーフサイエンティスト、Michael Abrash(マイケル・エイブラッシュ)は、バーチャルリアリティへの移行がどのように世界と我々の生き方のほとんど全てに計り知れない変化をもたらしていくのかを紹介しました。
私たちは世界のすべての人々をつなぐチャンスを持っています。Facebookはこれまで登場したどんなものよりも、より人間的で、パーソナライズドされた、知性のあるシステムを開発することができます。本日紹介された技術の数々は、今後人々の役に立ち、世界を動かすツールやサービスの構築を支援していくことになるでしょう。
こちらから、2日目の基調講演をご覧いただけます。